続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・11
2020.11.03

続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・11


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オルテカの娘の依頼


ギルト「そういうわけですので、この依頼は登録だけ済ませておけば、他の依頼を受けても
結構です。いつでも竜王に会って依頼を受ければいいのです」
コンラト「なるほど……」
ナタリー「一応登録しておきますわ」
ギルト「では、この書類に署名をどうぞ」
勇者「おうよ。ここにサインをっと( ..)φカキカキ」
ナタリー「あら珍しい。あんたが率先して登録するなんて」
勇者「何せ百万Gが掛かっているからな。成功すれば当分の間、遊んで暮らせるからな」
ナレ「四名の登録が完了した」
コンラト「とはいっても、魔王城に行くにはもっと経験値を稼いでレベルアップしなければな
りませんね」
リリア 「どれくらいのレベルでしょうか?」
コンラト「行って帰ってくるには、最低でもレベル45は必要です」
リリア 「全然足りませんね」
ナタリー「とにかく他の依頼をこなしてレベルアップにも励まなくちゃね」
勇者「それで、次の依頼はあるか?」
ギルト「そうですね。これなどいかがでしょうか……アリアヘンの町にいらっしゃる勇者と
いう方で、勇者オルテカの娘とか……あら、これ依頼主がそちらの方のお名前と同じです
ね」
勇者「アリアヘンの勇者?……ああ、それ。俺のひいばば(曾祖母)だよ」
ナタリー「う、うっそう!?じゃあ、あんた。あの勇者オルテカの娘、大魔王ズーマを倒した
あの勇者の曽孫なの?」
勇者「ああ、一応そういうことになっているらしい。んで、血筋というわけで勇者に祀り
上げられたってわけさ」
リリア 「なるほどですね。すべて納得しましたわ」
ナタリー「なんで今まで黙っていたのよ?」
勇者「誰も聞かなかったじゃないか」
コンラト「まさか勇者さんが勇者オルテカの子孫だなんて、誰も想像も出来ませんから」
リリア 「ですよね」
ナタリー「まあいいわ。その依頼受けます。あんたも実家に戻れるんだからいいよね」
勇者「他の依頼にしないか?」
ナタリー「なんでよ?」
勇者「実は、勘当されてな。帰れねえんだ」
リリア 「勘当された?」
勇者「二度と敷居を跨ぐことはゆるさんてね」
コンラト「ご両親を怒らせるようなことをしたのですか?」
勇者「決まってるじゃないか。俺は根っからの遊び人なんだよ。それなのに、やれ剣術や
武闘の稽古ばかりさせられるから」
リリア 「まあ、勇者の血筋というなら息子にも、期待を掛けて稽古事をやらせるのは理解で
きますね」
勇者「それで、道場の稽古料を全部遊びに使いまくってた。箪笥のヘソクリもクスねてた
からよ」
ナタリー「で、堪忍袋の緒を切らしちゃったわけね」
コンラト「ともかくですね。ギルドの依頼を受けて行くのですから、ご両親も一応無碍には
しないと思いますが」
リリア 「そうですね。ギルドの依頼なら断れないですよね」
ナタリー「とにかく、この依頼受けるわよ」
勇者「どうしても?」
ナタリー「どうしてもだよ」
ナレ「というわけで、アリアヘンへと向かうことになった一行だった」
リリア 「道案内は勇者さんにお任せですね」
ナタリー「あんたアリアヘン出身なんだから、当然ルーラの呪文なりキメラの翼で飛べるわよ
ね」
勇者「そうなのか?ルーラの呪文は使えないし、キメラの翼も使ったことないぞ」
コンラト「大丈夫ですよ。行ったことのある場所なら、どこにでも行けます」
ナタリー「キメラの翼を手に持って、行きたい場所の風景を思い浮かべながら念じるのよ」
勇者「こ、こうか?」
ナレ「ナタリーの指示したように、キメラの翼を手に持ち念じはじめる勇者。やがて勇者
の身体がふわりと舞い上がった。そして気が付いた時には、アリアハンの町はずれに立っ
ていたのである」
ナタリー「やったじゃない!成功よ」
勇者「や、やれば出来るもんだな(*^^)v」
リリア 「さあ、勇者さんのご実家に参りましょうか」
ナレ「こうして、依頼主のオルテカの娘、勇者の曾祖母との再会となるのである」

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11
続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・10
2020.11.01

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ナダトーム城


リリア 「次はナダトーム城ですね」
コンラト「リマルダールからナダトーム城へ飛行船が運航しています」
ナレ「ということで、飛行船に乗ってナダトーム城へとやってきた」
コンラト「国王に謁見を願いましょう。城内を動き回るのですから、一応許諾を頂いておかな
いとね」
国王「おお!勇者!よくぞもどって来た!わしはとても、うれしいぞ。そなたが次のレベ
ルになるには……(以下略)レベルが上がったときにはわしに会いに来るようにな。では
また会おう勇者よ!」
勇者「ちょっと待て!!今のセリフ、もしかして、ゲームのドラクエ I じゃないのか?」
国王「おお、勇者よ! よくぞ無事で戻ってきた。わしはとても嬉しいぞ。そなたが次の
レベルになるには××ポイントの経験が必要じゃ。そなたに復活の呪文を教えよう!
『がぐつろぐ ぐめとねぼどぶ あくしたて ぶどぢ』
これを書き留めておくのだぞ。ではまた会おう! 勇者よ!」
勇者「こいつ、全然聞いてねえよ」
コンラト「仕方がありませんね。適当に探し回りましょう」
ナレ「城内をくまなく探し回り、城外地下室を見つけて降りると、一人の男がいた」
男 「なに?たいようのいし?そんな物は、ここにはないぞ。しかし、おかしなものじゃ
な。わしは、夢を見たのじゃ。この国に朝が来たとき、誰かがわしにその石をあずけに来
る夢をな……」
勇者「おうよ。その太陽の石を持ってきてやったぞ。その夢はお告げだよ」
男 「おお!あれは、まさしくまさ夢であったかっ!たいようのいし、たしかにあずかり
ましたぞ!」
ナタリー「あの……。この書類に受け取りの署名を頂けませんか?」
男 「ああ、いいとも。正夢ならば当然だろう」
コンラト「これで、二つの依頼完了ですね」

リリア 「ギルドへ報告に行きましょう」
ギルト「お疲れさまでした。報酬の700Gです」
ナレ「掲示板を見ていた勇者が尋ねる」
勇者「おい!この、報酬 1,000,000G という依頼はなんだ!武具屋のドラゴンバスター
剣が買えるじゃないか!!ブラフじゃないだろな?」
ギルト「いいえ。正式な依頼です」
勇者「ええい!!引き受けた!」
ナタリー「詳細も聞かないで引き受けていいの?」
勇者「おうよ。大金のためなら命を投げ出すぞ。ナタリーの借金も返せるしな」
コンラト「まずは内容を聞いてからにした方が……」
勇者「あん?ためらっているうちに、他の奴に取られちゃうだろが。依頼が出てるのはこ
こだけじゃないんだろ?」
ギルト「はい。インターネットで全世界のギルドに配信されていますから」
勇者「ほらみろ!早いもん勝ちなんだからな。その依頼受けるぞ。いいな!?」
ナタリー「依頼を一つ受けたら、それが達成するまで他の依頼は受けられないのよ」
ギルト「いえ。この依頼は、他の依頼と重複していても構いません」
リリア 「ええ!?どうしてですか?」
ギルト「実は100年来続く依頼なのですが、これまで誰一人達成なさる方がいないのです」
勇者「100年間も誰も達成していない!?」
ギルト「それは、この町ナダトームから見える魔王城に住む竜王からの依頼だからです」
勇者「竜王だとお!」
ギルト「はい。依頼の内容を確認するだけでも、魔王城の7階まで登らねばならず、その間
中魔物が襲い掛かるという……超難題です」
コンラト「魔王城というと、かつて大魔王ズーマが君臨していたという城ですよね」
ギルト「その通りです。今の城主は竜王となっています」
リリア 「依頼の内容は分からないのですか?」
ギルト「はい。竜王に直接会って、依頼を受けることになっています。そして依頼を達成し
た時に、竜王から報酬百万Gの約束手形が渡されるそうです」
勇者「約束手形?なんだよそれ?」
コンラト「手形をギルド銀行に持ってゆくと、額面の金額と交換してもらえるというものです
よ」
ナタリー「魔物なんかと戦っていて落としたり奪われたりするじゃない。手形は紙に書かれた
証文だから懐にでも入れておけるから便利よ。場合によっては再発行してもらえることも
可能だしね」
勇者「まったく分からんが……"(-""-)"」
ナタリー「とにかく約束手形はお金と一緒と覚えておきなさい!」
勇者「へいへい」

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銀河戦記/鳴動編 第二部 第九章 共和国と帝国 VI
2020.10.31

第九章 共和国と帝国


VI


 銀河帝国皇太子として、やるべきことが山積みのアレックス。
 ジュリエッタ皇女の勧めもあって、ひとまず帝国に戻ることにした。
 トランターの事は、ルーミス・コール大佐に任せることにしたのである。

 トランター空港の高官専用発着場に、ジュリエッタ第三皇女専用の連絡艇が駐機してい
る。
 紫紺の絨毯が敷かれている上をアレックスが、その後ろに控えるようにジュリエッタと
マーガレットが歩みゆく。
 その両側に並ぶアレックスの配下の者と、銀河帝国大使以下の職員たち。
 アレックスが、それらの人々に一言二言話しかけながら、タラップに近づいてゆく。
 最前列に並んでいたスザンナ・ベンソンに話しかける。
「済まないが予定通りよろしく頼む」
「はい。指図通りに」
 思惑ぶりな挨拶を交わした後、連絡艇のタラップを上がる。
 やがて勇壮と空へと舞い上がり、宇宙の彼方へと消え去った。

 見送りを終えたスザンナは、踵を返してサラマンダー用連絡艇へと歩いていった。
「出航準備完了しております」
 タラップ入り口で迎えていた副長が報告する。
「よろしい。直ちにタルシエン要塞に向けて出発する」
「はっ!タルシエン要塞ですね」
 指令を復唱するも、意味ありげに口元が綻(ほころ)んでいた。


 帝国首都星アルデラーンへ向かう帝国艦隊。
 とはいっても、ジュリエッタ坐乗の巡洋戦艦インビンシブル、マーガレット坐乗の航空
母艦アーク・ロイヤルを含む総勢200隻ばかりの艦数である。
 遠征艦隊であるがために、いつまでもトランター周辺に留まっていては、食料をはじめ
として駐留経費が莫大になるからである。
 トランターの解放は成功したし、地方では自治領主達の簒奪も起こっている。
 がために、必要最低限の艦艇を残して、帝国へ帰還させていたのである。

 アレックスはインビンシブル艦橋の貴賓席に座っていた。
 ジュリエッタ第三皇女は、その席の側に控えて立っていた。反対側にはパトリシアが。
 銀河帝国の権威第二位である皇太子、皇帝亡き今はアレックスが実質上の最高権威者で
あることには間違いがない。
 上位であるアレックスに席を譲るのは当然であろう。
「定時報告です。只今トランターとアルデラーンとの丁度中間点に到達しました。
「よろしい。そのまま巡行せよ」
 ジュリエッタが応える。

「そろそろかな……」
 と呟いたかと思うと、通信士が報告した。
「共和国から連絡が入りました」
「分かった。こっちの手元に回してくれ」
 手元の通信端末の送受話器を取って会話する。
「ふむ……。分かった、そのままの態勢を続けて、連絡あり次第いつでも行動できるよう
にしておいてくれ」
 というと、送受話器を置いて通信を終了した。

「今の通信は?」
 ジュリエッタが尋ねるが、
「なあに定時報告通信だよ」
 と言葉を濁した。
「この辺りは、連邦軍の残党がまだ残っているはずだ。警戒は怠るなよ」
「御意にございます。索敵機など、十分すぎるくらいに配置しております」
「それなら結構」
 ややあって、通信士が緊張した声で報告する。
「索敵機より入電。前方二時の方向に感あり!」
「識別信号は出しているか?」
 ホレーショ・ネルソン提督が確認する。
「出しておりません。帝国及び共和国同盟の味方信号なし!」
「どうやら、敵と見てよいな。全艦戦闘配備!」
 ネルソン提督がジュリエッタをチラリと見て下令する。
 提督の権限は戦闘準備までは自分の範囲内にあるが、戦闘開始の命令権限はジュリエッ
タにある。

「さておき……。今回の帰還ルートは帝国には?」
「知らせております。中立地帯の手前で、護送艦隊がお迎えに来る手はずになっておりま
す」
「やはりね」
「内通者……ですか?」
「どうやら帝国には、私に生きていてもらっては困る連中がいるようからね」
 摂政派……。
 言葉には出さなかったが、艦橋内にいた者の多くが思い当たることだった。
 二度あることは三度ある。

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