続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・7
2020.10.23

続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・7


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マイレの村

ナレ「マイレはリウマチに良く効くという温泉で有名な村である。その昔、妖精が森の奥
に暮らし、笛を奏でて正しき人々に幸せを呼んでいたという」
ナタリー「ナヌエルさんを探さなくちゃ」
コンラト「どこに住んでいるか聞き忘れましたね」
勇者「手当たり次第に、村人に聞きまくれ!」
ナレ「出会う人々に尋ねる一行」
リリア 「道化師のナヌエルさんという方をご存じないですか?」
村人「知らんなあ。北西に住む占い師にでも聞いてみな」
占師「ナヌエルじゃと?そんな奴はおらんがのお……試しに占ってみよう……うむ、その
者は職を変えて宿屋になっておるぞい」
コンラト「宿屋ですね」
ナレ「早速宿屋に向かう」
宿屋「ああ、確かに儂がナヌエルじゃが……」
ナタリー「実はリマルダールのよしりんぼうという方から、妖精の笛をお届けに参りました」
ナヌエル「妖精の笛?そうか、ご苦労じゃったな。ついでというか、その笛を露天風呂の南の
茂みに埋めておいてくれないか」
コンラト「う、埋めるのですか?」
ナヌエル「そうじゃ。実は天のお告げがあってな、露天風呂の南5・6歩のとこに妖精の笛を
埋めよと。笛など持っていないのに不思議だなと思っていたところじゃ」
勇者「なんだよ。ここでもお告げかよ」
ナヌエル「そういうわけだから、よろしく頼むよ」
リリア 「あなたが埋めないのですか?」
ナヌエル「実は落球してな」
勇者「落球?野球でもやってたのか?」
ナヌエル「球乗りじゃよ。道化師の曲芸の練習中に球から転げ落ちてな」
勇者「ほう、球乗りから落ちて落球か。馬から落ちて落馬というのと同じか」
ナヌエル「腰をひどく打ち付けて、屈むのも辛くなって職替えして宿屋じゃよ」
コンラト「なるほど」
リリア 「この村にある露天風呂はリウマチに良く効くそうじゃないですか。入浴なされない
のですか?」
ナヌエル「いやなあ、儂の背中には派手な刺青がしてあるのでな。他の客の迷惑になるだろう
と思ったのじゃ」
ナレ「と上着を脱いで背中を見せてくれた」
コンラト「これはこれは……。立派な八岐大蛇ですね」
ナヌエル「ここの道具屋のご先祖様が、JIPANGとかいう村にいる時に、八岐大蛇に食わ
れそうになって、この村に逃げて来たとかで……遠慮しているのじゃよ。まあ、若気の至
りなのじゃが」
リリア 「分かりますわ」
勇者「ともかく、笛を風呂の南に埋めてくればいいんだな」
ナヌエル「ああ、頼むぞ」
ナレ「言われた通りに、露天風呂の南5歩めの茂みに妖精の笛を埋める」
勇者「よお、埋めてきたぞ!」
ナヌエル「すまなかったな」
ナタリー「では、このギルドの書類に署名お願いします」
ナヌエル「ああ、分かったぞい(書類に署名をする)」
ナタリー「はい、確かに」
ナヌエル「ところで、この地のどこかに【ロトの剣】という竜王を倒せる唯一の武器があるそ
うじゃ」
勇者「ロトの剣?」
ナヌエル「なんでもオリハルコンという金属で出来ていて、竜王の鱗さえも貫き通すこともで
きるそうじゃ」
勇者「オリハルコン?いわゆる超合金か……探してみる価値はありそうだな」
ナタリー「さあ、ギルドに報告しに行きましょうか」
ナレ「任務を終えて宿屋から立ち去り、村のギルドに立ち寄る」
ギルト「お疲れさまでした。報酬の600Gをお受け取り下さい」

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続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・6
2020.10.20

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海底洞窟

勇者「なあ、マイレに行く飛行船はないのか?」
コンラト「ありません」
ナタリー「船もないわよ。歩いてゆくしかないわね」
勇者「飛行船でファンタリオン王都に戻って、そこからマイレに行く航路はないのか?」
リリア 「ありませんわ」
勇者「なんだよ。マイレって、よほどの辺鄙な村なんだな」
ナレ「致し方なく、徒歩でマイレへと向かうのだった」
勇者「徒歩ってことは、当然魔物と遭遇するんだよな」
ナレ「魔物が現れた!まどうしが3匹!」
勇者「ほらな!」
ナタリー「のんきなこと言ってないの!」
ナレ「魔物を倒して先に進むとリマルダール地方の海岸線に出た。海を隔てて遥か北の方
角にマイレ地方の陸地が見える」
勇者「向こう岸にはどうやって渡る?」
コンラト「確か……、向こう岸に通ずる海峡洞窟があったはずですが?」
リリア 「あるわ、あそこに!でも、洞窟の周りに毒沼があるわね」
勇者「ナタリー、トラマナを頼む」
ナタリー「何を偉そうに」
勇者「ちなみに、トラマナとはトラップを踏マナいの短縮形らしいぞ。堀井雄二が解説し
ていたよ」
コンラト「なるほど……」
ナレ「早速、洞窟に入る」
勇者「なんだよ。真っ暗じゃないか。電灯線引いてないのかよ。たいまつか懐中電灯が必
要だな」
ナタリー「仕方ないわね。あたしがレミーラの呪文で明るくしてあげるよ」
勇者「おお、頼むぜ!」
ナレ「たいまつが見える身近な範囲を照らすだけなのに対して、呪文のレミーラは本来見
えないはずの壁の向こう側も見渡せるという優れものだ。隠し通路も発見できる」
勇者「おお、解説ご苦労さん」
ナレ「洞窟内は、まだ整備されておらず、天井からもポタポタと雫が滴り落ちる」
コンラト「しょっぱいですね。海底洞窟だからですか……」
ナタリー「そのようね」
ナレ「魔物と戦い続けながら、ずんずんと進んでいくと、鍵の掛かった扉があった」
勇者「なんだこの扉は?」
リリア 「この先立ち入り禁止ということですね」
勇者「気になるな……」
ナレ「というと、ピッキングツールを取り出して、鍵穴に差し込んだ」
勇者「(カチャと音がして)開いたぞ!」
ナタリー「さすが脱獄の天才だね。盗賊の能力も持ってるのか……」
リリア 「そんなツール、いつも携帯しているのですか?」
勇者「あたぼうよ。魔法の鍵だろうが最後の鍵だろうが、鍵穴がある限りどんな扉でも開
けることができるぞ(*^^)v」
ナタリー「自慢するものなの?自分は泥棒ですって言ってるもんでしょ」
コンラト「この先はどうなっているのでしょうね」
勇者「行ってみればわかるぞ」
ナレ「扉の先へと進むと、やがてビロードの豪華な絨毯の敷かれた大広間に出た。天蓋付
きのベッドが置いてあり、まるで貴賓室みたいだった」
リリア 「こんな洞窟内に貴賓室?」
ナタリー「ベッドの上に何かあるわ」
コンラト「手帳ですね。何か書いてあります。読んでみます」
ナレ「貴賓室が完成した。これで100年後に生まれ我が妻となるルーラ姫をここに招く
ことができるぞ……。そうだ冒険者達が近づけないように番犬としてドラゴンを置いてお
こう(サインがあります)竜王……」
勇者「竜王だと!?」
コンラト「どうやら犯行計画のようですね」
勇者「犯行計画?」
ナタリー「ルーラ姫って人間でしょ。竜と人間が結婚なんて考えられないからよ」
コンラト「ファンタリオンの王女も誘拐されていますからね。目撃者によると、魔王が『我が
妻として頂いていくぞ』とか言ってたようです」
勇者「なるほどな」
リリア 「どうしますか?」
勇者「と言ったって、ルーラ姫が生まれるのは100年後だろ?俺たちは皆死んでるじゃ
ないか」
ナタリー「そうね。竜族は何百年数千年生きるっていうものね。彼らにとっては100年は、
あたし達の数日くらいの感覚でしょうね」
勇者「どうしようもないな。ここは放っておいて先に進もうぜ」
ナレ「海底の洞窟を抜けると目指すマイレ地方に出る」

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続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・5
2020.10.18

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リマルダールへ

ナレ「ガラナを出立して、一路リマルダールへと向かう」
勇者「リマルダールって、どの辺だよ?」
リリア 「そうですね……。今いる大陸の南東の方角の遥か先ですね」
勇者「船とか飛行船とかないのかよ」
コンラト「ファンタリオン王都に戻れば、飛行船発着場がありますけど」
勇者「よし!戻ろう」
ナタリー「でも、乗船料かかるわよ。へたすりゃ、依頼料なくなるかも」
リリア 「それに発着時刻もありますし」
勇者「とにかく戻ろう。それから考える」
ナレ「ファンタリオン王都に戻り、飛行船発着場へとやって来た」
勇者「時刻表はどこだ?」
ナタリー「ここにあるわよ。リマルダール行きは……あ、5分後に出発よ!!」
勇者「急げ!走れ!メロス!!」
ナタリー「どさくさ紛れに変なこと言わないでよ」
ナレ「改札口のセンサーにギルド証をかざして、ピッ!という音を確認して、飛行船に乗
り込む」
リリア 「間に合ったわね(息せき切って、汗をかいている)」
勇者「ちょっと聞いていいか?」
ナタリー「なによ?」
勇者「ギルド証って、Suicaかなんかなのか?」
コンラト「まあ、それに近いものです。ICチップが組み込まれていて、身分証代わりになる
し、ギルド証で国境を越えることもできます」
リリア 「改札のセンサーにかざせば、乗車賃なども記録できて後払いになります」
ナタリー「乗船料もギルド割引になるわよ」
勇者「なるほど、便利な時代になったな」
ナレ「ほどなくして飛行船は出発した」
勇者「そういや、最初の依頼で飛行船は使うなと指示されて、28000マイラの道のりを地
べた這いずり回ったな」
ナタリー「そんなことあったっけ?」
勇者「いや、あっただろう……てか、何か忘れているような気がする……」
ナタリー「気のせいでしょ」
勇者「いや……思い出したぞ」
ナタリー「女性の事以外3歩あるけば忘れるんじゃなかったけ?」
勇者「隠すなよ。依頼の報酬だよ」
ナタリー「な、なんのことよ?」
勇者「確か、依頼を達成して貰ったよな?」
ナタリー「貰った?」
勇者「7800Gの報酬だよ!!」
ナタリー「でも、あんた死んでたじゃないの?受け取る権利はないよね」
勇者「そんなことあるか!途中までは一緒だったはずだ」
ナタリー「ああそうよね。簡単に死んじゃうし、遺体が獣や魔物に食われないように、カタリ
村まで運んで、教会で蘇生してあげたんだからね。復活料貰いたいくらいよ」
勇者「何言ってんだよ。復活ったって、ありゃ失敗だろうが……そのせいで俺はなあ…」
コンラト「まあまあ、その話はしないでおきましょうよ(とリリアを見る)」
ナレ「男女入れ替えの恐慌体験を思い出して震えているリリア」
ナタリー「そ、そうね……。分かったわ。あんたの借金10000G分チャラにしてあげるわよ。
それでいいわよね」
勇者「おうよ。当然(*´ω`)」

ナレ「そうこうするうちに、リマルダールの町に到着した」
コンラト「依頼主は宿屋にいる【よしりんぼう】という方でしたね」
リリア 「依頼品は【妖精の笛】ですね」
ナタリー「宿屋はっと……あ、あったわ」
ナレ「早速、宿屋に向かうと依頼主はすぐに見つかった」
ヨシリン「儂が、よしりんぼうじゃが、お主たちは?」
ナタリー「ギルドからの依頼を請け負ったものです」
ヨシリン「おお!そなたらが、妖精の笛を運んでくれるのか?」
リリア 「はい、その通りです」
ヨシリン「そうかそうか。ちょっと待って下され」
ナレ「奥の部屋に引っ込んだと思うと、依頼品である妖精の笛を持って戻って来た」
ヨシリン「これじゃよ(と笛を差し出す)」
コンラト「これが、妖精の笛ですか?」
ヨシリン「そうじゃ。戦闘中にこれを吹くと魔物を眠らせることができるのじゃ」
リリア 「それは便利ですね」
ヨシリン「これを、マイレにいる道化師のナヌエルに渡して下され」
ナタリー「分かりました」
ナレ「妖精の笛を受け取り、次の目的地へと向かう」

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