冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・10
2020.02.07

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・10


勇者「ふう、やっとこたどり着いたぜ」
王子「これからが正念場ですよ」
勇者「おまえが、リレミト覚えてくれていれば楽だったのだが……ま、死ぬ気で行くっき
ゃないな」
王女「死ぬ気なんていやですよ」
勇者「塔を登っていくうちに、リレミト覚えるだろうさ」
王子「急かさないでくださいよ」
勇者「とにかく入るぞ!」
王女「はい!」
ナレ「こうして序盤の最難関というべき、風の塔攻略に上り始めたのであった」
勇者「お、早速NPCの登場だぞ」
衛兵「塔のがいへきの通路を歩く時は、足元に気をつけろよ。」
勇者「いいえ、と答えたら?」
衛兵「なんと、足を踏みはずして落ちてもいいのか!?そんなにむてっぽうではこの先の
旅が思いやられるぞ。」
王子「はい、と答えると?」
衛兵「なかなか素直なヤツだな。さてはもう足をふみはずして落ちたことがあるのだろ
う。」
王女「何を遊んでいるのですか!」
勇者「王女はまじめだなあ」
王女「これが普通です!」
王子「ところで勇者さん」
勇者「ん?」
王子「片手に何を持ってらっしゃるのですか?冊子のようですが」
勇者「あ、これね。攻略本だよ、塔内のマップを見てるんだ」
王子「そんなズルしていいんですか?私たち、冒険しているんですよね……?」
勇者「何を言うか!こんな入り組んだマップじゃ直ぐに迷子になるぞ。攻略本なしではお
目当てにたどり着けるか!!」
王女「いい加減なんですね」
勇者「いい加減、結構じゃないか」
ナレ「こうして、勇気と知性ならぬ、攻略本のおかげで無事に『風のマント』を入手した
のであった」
勇者「ようし、この調子で最上階にある『いのりのゆびわ』も手に入れるぞ!」
ナレ「レベルアップも兼ねて、塔の宝箱アイテム集めを続ける」
勇者「いのりのゆびわGET!まあこんなもんだろう。塔を出るとしよう」
ナレ「作戦会議?のために、一旦サンペタに戻ってきた」
勇者「さて、これからどこへ向かうべきか?情報はどうなっているか」
王子「済みません……。サンペタの後については、メモがないです」
勇者「そうか……。行き当たりばったりで行くしかないか」
王女「攻略本を見ないのですか?」
勇者「そうそう、攻略本ばかり見ていてはつまらんだろ」
王子「そうですよね。王女ならどうしますか?自国領土内ですよね」
王女「サンペタから西の方角へ道なりに進んでいくよりないでしょう」
勇者「そうだな。そちら方面はまだ行っていなかったな」
王子「装備を整えてから出発しましょう」

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冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・9
2020.02.06

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・9


勇者「仲間が増えたのは良いが、これからどこへ行けばいいんだ?」
王子「ヒントなら情報集めの時、禿頭の町人が言ってたじゃないですか」
禿頭「どこかの塔の中に、空を飛べるマントがあるらしいぜっ。そのマントをつけている
と高い所から落ちた時、少しだけ空を飛べるんだとよ。この話はぜったいおぼえておいた
ほうがいいぜ!」
王子「ってね。塔を探しましょう」
勇者「おまえ、記憶力いいな。迷探偵コナンか?」
王子「いやだなあ……。町人から聞いたことを、全部メモしていただけです。冒険の基本
じゃないですか」
勇者「そうか……。俺は、行き当たりばったりでやってきたからなあ」
王女「塔……っていえば、この町から北西へ行き、橋を渡った南の方にありますよ」
勇者「行ったことあるのか?」
王女「ええ、幼い頃によく遊びに行きました。でも、今はハーゴンに襲われて、モンス
ターの巣窟に」
勇者「そこへ行くとするか」
王子「行きましょう!」
勇者「すぐは無理だな」
王子「どうして?」
勇者「どうせ、王女はレベル1だし装備もある程度整えてからでないとな」
王子「王女の装備って……せいなるナイフくらいしかありませんよね」
勇者「とにかく、しばらくレベルアップに励むとするか。せめてこいつ(王子)がリレミ
トを覚えるまでな」
王女「お世話かけます。道のりは遠いですから、出発の際にはキメラの翼を買っておいた
ほうがいいです」
勇者「王子がルーラを覚えたが、まあ念のために買っておくか。戦闘に夢中になってMP
使い果たしたってこともあるしな」
王子「そうですね。何事も慎重勇者さんのように」
ナレ「こうして、サンペタ周辺でレベルアップし、頃合いをみて塔へと向かうのだった」
王女「森を抜けて二つ目の橋を渡ったら、海岸線に出ますよ」
勇者「海岸線ったって……何だよこの道は。ジグザグしていて歩きづらいぞ」
王子「しかも、やたらマンドリルが出ますね」
王女「塔にたどり着く前に、MPが底を付きそうです」
王子「毒攻撃してくるモンスターがほとんど出ないのが救いですね」
勇者「キアリー担当だからな」
ナレ「塔への道のりは遠く、モンスターも強力だ。途中何度もサンペタに戻って宿に泊ま
り回復してまた出発することを繰り返した」
勇者「森を抜け、海岸線に苦労して、山岳地帯も抜けて、また橋かよ。どんだけ橋を渡れ
ば到達するんだ?」
王女「全部で六つだったと思います」
ナレ「そしてついに風の塔にたどり着いたのである」

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あっと!ヴィーナス!!第二部 第二章 part-11(終章)
2020.02.05

あっと! ヴィーナス!!第二部


第二章 part-11(終章)

「大団円ということだ」
 ゼウスが手打ちにする。
「さてと……ディアナ!」
「はっ!」
 ディアナが傅く。
「天駆ける戦車で、二人を地上に送り届けよ」
「御意にございます」
 ということで、神殿に天駆ける戦車が呼び寄せられる。
 清々したといった表情で、戦車に乗る弘美と愛。
「ヴィーナス、こっちへ」
 と手招きして耳打ちする。
「いいな、ヴィーナス。弘美のことは任せる。あのじゃじゃ馬っ気の気性を直して、清楚
な乙女になるように仕向けるのだ」
「判りました。そして……」
 言いかけるヴィーナスの口を封じて、
「言わずもがなだ」
 頷くヴィーナス。
「行くぞ、ヴィーナス!」
 ディアナが急かせる。
「今行く(返事をして)では、ゼウス様。行って参ります」
「よろしくな」
 一同戦車に乗り込む。
「振り落とされないように、気をつけろよ」
「分かった」
 確認してから、手綱を打つディアナ。
「はいよー!シルバー!!」
「ローン・レンジャーはもういいよ!」
 弘美と愛、端麗なる女神二神を乗せた天駆ける戦車は地上へと舞い降りていく。


 二人を見届けたゼウス。
 傍らに石像にされた黒服の石化を解いて、
「黒服よ」
 しばし呆然としていた黒服は、気を取り直して、
「はっ!」
「おまえには、下界に下りて弘美の身辺警護の役を命ずる」
「御意!」
「行け!」
 黒服は、羽をはばたかせて飛び上がり、弘美のいる下界へと降りていった。


 その頃。
 石像にされたアポロン。
「ちくしょう!石化が解けたら、必ず復讐してやるからなあ。ハーデスと共謀して地の底
へと追いやってやる」
 と呪い続けていたとさ。

あっと!ヴィーナス 第二部 了

第三部 ハーデス/地の世界編、につづく……かもしれない(*^^)v
第四部 ポセイドン/海の世界編?(`・ω・´)ゞ

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