冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・15

メニューへ ナレ「ラダトーム城から南へ進路を取ると、やがて小さな島にぶち当たる」 勇者「お、あれが竜王の言っていた島だな」 王子「灯台が見えますね」 王女「たぶん、灯台に目指すものがあるのでしょう」 勇者「よし、行ってみよう」 ナレ「一行が塔に入ると、門番の兵士が立っていた」 兵士「だれに聞いたか知らぬが、そなたたちも紋章を見つけに来たのか?」 ナレ「はい、いいえ、で答えてください」 勇者「いつものとおり、両方聞くがな……。まずは、はい、だ」 兵士「紋章は、ものではなく心のしるし。おのれのつよさの中に、そのしるしがきざまれ ると聞いている。いったいこれは、どういうことなのだろうか……。」 勇者「ふむ、いいえ、では?」 兵士「ならば立ち去るがよろしかろう。この大灯台の中はまものたちのすみか。とても生 きて出て来れまいぞ!」 勇者「そうか、大灯台という名称なのか。ゲームクリアのためには、昇るしかないだろな」 王子「ゲームクリアとか言わないでくださいよ」 勇者「ま、気にするな」 ナレ「ということで、大灯台の中へと突き進むのであった」 勇者「げっ!やたら入り組んでいるみたいだな。さすが、紋章のある必須ポイントだぜ」 王子「マッピングを開始します」 勇者「よろしく頼むぜ」 ナレ「迷路のような壁に囲まれた塔の中を探索する」 勇者「ミイラおとこ、を倒したがいいが、やたら『ぬののふく』落とす。持ちきれなくて 捨てるしかないぜ( 。・・)/⌒□ポイ」 王子「もったいなけど、仕方ないですね」 勇者「くそっ!行き止まりだぜ」 王子「壁がいつもと違います。どこかに隠し通路があるのでしょう」 王女「そういう時は、片手壁伝いで確認するのが常道ですよ」 勇者「忘れていたぜ。右手を壁に宛てながら歩くと……。あった!隠し通路だ」 王子「あ、階段があります」 王女「昇りましょう」 勇者「いや待て!最初に出てくる階段は、外れというのがセオリーだ。見れば隠し通路が ある。その先に行ってみよう」 ナレ「言う通りに先に行くと、十字路になっていて、それぞれの辻に階段があった」 王子「階段が四つ。どれを上がりますか」 勇者「こういう時は、一番奥の方と決まっているさ」 王女「リーダーに任せます」 王子「とにかく上に上がりましょう」 ナレ「モンスターを倒しながら着実に上の階へと進んでゆく」 勇者「塔の縁を歩くのは辛いな。うっかり外へ落ちそうになる」 王女「一歩一歩、慎重に歩きましょう」 勇者「こういう時は、スマホ版のコントロールシステムはダメだな」 王子「ゲームパッドが欲しいですね」 王女「もう、王子も毒されましたか?」 王子「あ、いや。済みません(*- -)(*_ _)ペコリ」 勇者「何とか、5階まで来たけど、モンスターが強くなってきたな」 王子「6階に来ましたが、扉がありますね」 勇者「銀の鍵で開くかな?」 王子「開きました」 勇者「よし!いいぞ」 王子「7階に来ました」 王女「さらにモンスターが強力になりましたね。ゴールドオークの攻撃力は強力です」 勇者「むっ!なんか、モンスターがいるぞ!」 王子「話しかけてみますか?」 勇者「戦闘になるか、重要なヒントをくれるか、二者択一だな」 ナレ「近づこうと、一歩進むと、モンスターは壁の中に消えた」 王子「隠し通路に消えましたね」 王女「追ってみましょう」 勇者「そうだな、他に行き場所ないからな」 ナレ「隠し通路に入ると、翁が立っていた」 王子「あれ?さっきのモンスターは?」 翁 「いやいや、何もいわなくても、じじいには分かっておりますとも旅の人!ほっほっ ほっ……。ついて来なされ。紋章のある場所へ案内してさしあげましょう!」 王女「怪しいですね」 勇者「だからといって前に進むしかない。じじいの後を追うぞ」 王子「下への階段があります。それも二つ」 王女「じいさん、角の側の階段から降りましたよ」 ナレ「翁の後を追いながら、下へ下へと階段を降りてゆく」 勇者「しかし、塔の縁ばかりの道行だな。落ちるのを待っているみたいだ」 王子「気を付けましょう」 勇者「おっ!やっとこ着いたみたいだな。宝箱が見えるぜ」 王子「おじいさんも宝箱の側に立っています」 王女「さあ、宝箱を開けよ。とばかりに誘ってますね」 勇者「罠かも知れないが、行くっきゃないだろ」 翁 「さあ、あの宝箱を開けなされ。」 勇者「ふむ、期待通りだな。とにかく開けるとしよう」 王女「その前に、体力を回復しておきましょう」 王子「そうですね。罠かも知れませんから」 勇者「よし、回復した。開けるぞ!」 ナレ「勇者は、宝箱を開けた。中はからっぽだった。」 翁 「ケケケ……!ひっかかったな!ここが、お前たちの墓場になるのさ!」 ナレ「グレムリンが4体現れた」 王子「やっぱり、罠でしたね」 王女「見え透いた罠です」 勇者「よっしゃあ!ここまでたどり着いた我々に負ける気がしないぜ!」 ナレ「こうして、グレムリンの火の息攻撃や、ラリホーの眠り攻撃に苦戦しながらも、何 とか倒すことに成功したのだった」 王子「何か落としましたよ」 ナレ「なんと、グレムリンたちは、紋章のひとつをかくし持っていた!勇者は『星の紋 章』を手に入れた!」 勇者「ちょっと待て!手に入れたっつうけど、手に持ってないぞ。王子、もってるか?」 王子「持ってません」 王女「あたしもです」 勇者「なんでやねん?」 王子「そういえば、門番の兵士が言ってましたよね」 兵士「紋章は、ものではなく心のしるし。おのれのつよさの中に、そのしるしがきざまれ ると聞いている。いったいこれは、どういうことなのだろうか……。」 王子「おのれのつよさの中って言ってましたから。ステータスを見ろということじゃない でしょうか?」 勇者「なるほどな……メニューの中の『つよさ』のところに☆マークが現れてるぞ」 王女「それが紋章を獲得したという証ですね」 王子「竜王は、五つの紋章を集めよ、と言っていましたから、後四つ集めなきゃいけない ですね」 勇者「とりあえず、最上階にまで登ってみるか」 ナレ「そこには戦士が佇んでいた」 戦士「私はずっと前からここでハーゴンの神殿を見張ってきた。大陸の真ん中、空にそび える大地こそがハーゴンのいるロンダルキアだ。しかし、普通の人間には足を踏み入れる ことすらできまい…ロンダルキアに入る手がかりを求めて、その昔、舟で世界中を回った 男もいたそうだが……ついにあきらめてしまったということだ」 勇者「ロンダルギアか……。そこが最終目的地のようだな。ともかく一旦ラダトーム城に 戻ろう。王子、頼む!」 王子「リレミトとルーラですね。分かりました」 ナレ「こうしてラダトーム城に戻る一行だった」
     

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