続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・8

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盗賊のアジト ナレ「ナタリーが手続きをしている間に、紹介掲示板を眺めていた勇者」 勇者「なあ、ここに貼ってある盗賊退治10000Gというのは何だ?」 ギルト「それは、この村の南にある洞くつに巣食う盗賊退治の依頼です。これまで何人もの 女性が誘拐されて、莫大な身代金を請求しているそうです」 勇者「盗賊退治か?まさかクンダタとかじゃないだろな」 ギルト「あら、良くご存じでしたね。そのクンダタです、というか孫の3世を名乗っている 盗賊です」 勇者「ルパン三世かよ。まあいいや。その依頼受けた!!やっとこまともな依頼じゃない か。荷物運びばかりで腐っていたんだ」 ナタリー「遊び人のあなたが、やり遂げられるのかしらね」 勇者「なあに、コンラッドなら断らないだろうさ。ご婦人を助けるのは騎士の役目でもあ るんだろ?」 コンラト「え、ええまあ……」 ナレ「というわけで、クンダタ3世討伐のため、かの洞窟へとやってきたのだった」 勇者「さてと……。洞窟内には魔物の他にも、クンダタ子分もウロウロしているだろうか ら。気を引き締めて行こうぜ」 ナレ「クンダタ子分が現れた!」 勇者「早速のお出迎えだぜ!いてこましたれや!!」 コンラト「相手は盗賊とはいえ人間ですから、お手柔らかにお願いします」 リリア 「そうです。手加減してください」 子分「手加減だとよ、俺達も舐められたものだ。返り討ちにしてくれるわ!」 ナレ「戦闘が始まる。魔物と違って、手加減しなければならないために、大した相手では ないのだが、意外と苦戦するのだった」 勇者「なんだよ。わらわらと次々に現れやがる」 ナタリー「敵の本拠地だからね」 ナレ「襲い来るクンダタ子分を薙ぎ払いながらも、中心部へと突き進む」 ナタリー「この部屋が怪しいわね」 リリア 「鍵が掛かっています」 勇者「まかせろ!」 ナレ「例によって、ピッキングツールを取り出して解錠に取り掛かる」 勇者「開いたぞ。乗り込むぞ!」 ナレ「乱入者の出現に驚く盗賊たち」 クンタタ「なんだおまえはら!?」 勇者「ギルドの依頼を受けて、貴様たちを討伐しにきた者だ!観念しやがれ!!」 クンタタ「それはこっちのセリフだ。者ども掛かれ!!」 ナレ「激しい乱撃戦が開始される。コンラッドが剣を交え火花が飛ぶ、ナタリーの魔法が 炸裂する。勇者が歌って踊る(フレーフレー)」 勇者「よっしゃあ!倒したぞ」 クンタタ「まいった!さらった娘たちは解放するから、ゆるしてくれよ!な!な!」 コンラト「どうしますか?」 勇者「そうだな……娘の解放はギルドの依頼だが、貴様らを解放するには……な?分かる だろう」 クンタタ「わかりやす、わかりますとも(と宝箱を差し出した)」 ナレ「宝箱には、光り輝く金貨が入っていた」 クンタタ「黄金色のお菓子でございます」 勇者「ほほう。お主も悪よのお」 ナタリー「なにやってんのよ」 勇者「いやいや。一度これやってみたかったんだ(*^^)v」 ナレ「クンダタ達は、へこへこと頭を下げながら逃げ出した」 コンラト「逃がして良かったのですか?」 勇者「なあに、どうせまた出会うさ。盗賊退治とは言われたけど、逮捕してくれとは言わ れてないからな」 ナタリー「さらわれた人たちは、この部屋ね。中から声がするから」 ナレ「例によって、勇者が鍵を開けると、さらわれた人々が中にいた」 コンラト「もう大丈夫ですよ。人さらいは退治しました」 村人「そうですか?」 村娘「ありがとうございます」 ナタリー「申し訳ありません。この書類にご署名をお願いします」 ナレ「署名を終えた人々は、三々五々地上へと戻っていった」 ナタリー「さあ、あたし達も戻りましょう」 ナレ「こうしてギルドに戻った一行」 ナタリー「はい、誘拐された人々の署名の入った書類です」 ギルト「確認しますね……はい。確かに誘拐された方々全員の救出を確認しました。報酬の 10000Gです」 コンラト「ああ、それから盗賊が奪ったものと思われる金貨も取り戻しました」 ナレ「と、クンダタ3世の賄賂?を正直に提出した」 勇者「あ!なんでやねん」 ナタリー「決まってるじゃない。これらの金貨は、人々から奪った物、持ち主に返すのが当た り前でしょ」 勇者「黙ってりゃ分からないのに……」 リリア 「ギルドの情報網を軽んじてはいけませんよ。不正とかはいずればれますから」
     
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