続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・7
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マイレの村
ナレ「マイレはリウマチに良く効くという温泉で有名な村である。その昔、妖精が森の奥
に暮らし、笛を奏でて正しき人々に幸せを呼んでいたという」
ナタリー「ナヌエルさんを探さなくちゃ」
コンラト「どこに住んでいるか聞き忘れましたね」
勇者「手当たり次第に、村人に聞きまくれ!」
ナレ「出会う人々に尋ねる一行」
リリア 「道化師のナヌエルさんという方をご存じないですか?」
村人「知らんなあ。北西に住む占い師にでも聞いてみな」
占師「ナヌエルじゃと?そんな奴はおらんがのお……試しに占ってみよう……うむ、その
者は職を変えて宿屋になっておるぞい」
コンラト「宿屋ですね」
ナレ「早速宿屋に向かう」
宿屋「ああ、確かに儂がナヌエルじゃが……」
ナタリー「実はリマルダールのよしりんぼうという方から、妖精の笛をお届けに参りました」
ナヌエル「妖精の笛?そうか、ご苦労じゃったな。ついでというか、その笛を露天風呂の南の
茂みに埋めておいてくれないか」
コンラト「う、埋めるのですか?」
ナヌエル「そうじゃ。実は天のお告げがあってな、露天風呂の南5・6歩のとこに妖精の笛を
埋めよと。笛など持っていないのに不思議だなと思っていたところじゃ」
勇者「なんだよ。ここでもお告げかよ」
ナヌエル「そういうわけだから、よろしく頼むよ」
リリア 「あなたが埋めないのですか?」
ナヌエル「実は落球してな」
勇者「落球?野球でもやってたのか?」
ナヌエル「球乗りじゃよ。道化師の曲芸の練習中に球から転げ落ちてな」
勇者「ほう、球乗りから落ちて落球か。馬から落ちて落馬というのと同じか」
ナヌエル「腰をひどく打ち付けて、屈むのも辛くなって職替えして宿屋じゃよ」
コンラト「なるほど」
リリア 「この村にある露天風呂はリウマチに良く効くそうじゃないですか。入浴なされない
のですか?」
ナヌエル「いやなあ、儂の背中には派手な刺青がしてあるのでな。他の客の迷惑になるだろう
と思ったのじゃ」
ナレ「と上着を脱いで背中を見せてくれた」
コンラト「これはこれは……。立派な八岐大蛇ですね」
ナヌエル「ここの道具屋のご先祖様が、JIPANGとかいう村にいる時に、八岐大蛇に食わ
れそうになって、この村に逃げて来たとかで……遠慮しているのじゃよ。まあ、若気の至
りなのじゃが」
リリア 「分かりますわ」
勇者「ともかく、笛を風呂の南に埋めてくればいいんだな」
ナヌエル「ああ、頼むぞ」
ナレ「言われた通りに、露天風呂の南5歩めの茂みに妖精の笛を埋める」
勇者「よお、埋めてきたぞ!」
ナヌエル「すまなかったな」
ナタリー「では、このギルドの書類に署名お願いします」
ナヌエル「ああ、分かったぞい(書類に署名をする)」
ナタリー「はい、確かに」
ナヌエル「ところで、この地のどこかに【ロトの剣】という竜王を倒せる唯一の武器があるそ
うじゃ」
勇者「ロトの剣?」
ナヌエル「なんでもオリハルコンという金属で出来ていて、竜王の鱗さえも貫き通すこともで
きるそうじゃ」
勇者「オリハルコン?いわゆる超合金か……探してみる価値はありそうだな」
ナタリー「さあ、ギルドに報告しに行きましょうか」
ナレ「任務を終えて宿屋から立ち去り、村のギルドに立ち寄る」
ギルト「お疲れさまでした。報酬の600Gをお受け取り下さい」