冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・9

メニューへ 勇者「仲間が増えたのは良いが、これからどこへ行けばいいんだ?」 王子「ヒントなら情報集めの時、禿頭の町人が言ってたじゃないですか」 禿頭「どこかの塔の中に、空を飛べるマントがあるらしいぜっ。そのマントをつけている と高い所から落ちた時、少しだけ空を飛べるんだとよ。この話はぜったいおぼえておいた ほうがいいぜ!」 王子「ってね。塔を探しましょう」 勇者「おまえ、記憶力いいな。迷探偵コナンか?」 王子「いやだなあ……。町人から聞いたことを、全部メモしていただけです。冒険の基本 じゃないですか」 勇者「そうか……。俺は、行き当たりばったりでやってきたからなあ」 王女「塔……っていえば、この町から北東へ行き、橋を渡った南の方にありますよ」 勇者「行ったことあるのか?」 王女「ええ、幼い頃によく遊びに行きました。でも、今はハーゴンに襲われて、モンス ターの巣窟に」 勇者「そこへ行くとするか」 王子「行きましょう!」 勇者「すぐは無理だな」 王子「どうして?」 勇者「どうせ、王女はレベル1だし装備もある程度整えてからでないとな」 王子「王女の装備って……せいなるナイフくらいしかありませんよね」 勇者「とにかく、しばらくレベルアップに励むとするか。せめてこいつ(王子)がリレミ トを覚えるまでな」 王女「お世話かけます。道のりは遠いですから、出発の際にはキメラの翼を買っておいた ほうがいいです」 勇者「王子がルーラを覚えたが、まあ念のために買っておくか。戦闘に夢中になってMP 使い果たしたってこともあるしな」 王子「そうですね。何事も慎重勇者さんのように」 ナレ「こうして、サンペタ周辺でレベルアップし、頃合いをみて塔へと向かうのだった」 王女「森を抜けて二つ目の橋を渡ったら、海岸線に出ますよ」 勇者「海岸線ったって……何だよこの道は。ジグザグしていて歩きづらいぞ」 王子「しかも、やたらマンドリルが出ますね」 王女「塔にたどり着く前に、MPが底を付きそうです」 王子「毒攻撃してくるモンスターがほとんど出ないのが救いですね」 勇者「キアリー担当だからな」 ナレ「塔への道のりは遠く、モンスターも強力だ。途中何度もサンペタに戻って宿に泊ま り回復してまた出発することを繰り返した」 勇者「森を抜け、海岸線に苦労して、山岳地帯も抜けて、また橋かよ。どんだけ橋を渡れ ば到達するんだ?」 王女「全部で六つだったと思います」 ナレ「そしてついに風の塔にたどり着いたのである」
     

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