冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・19

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ムオルの村 ナレ「祠を出発して、ベーリング海を経て、極東ロシアのカムチャッカ半島にたどり着い た」 コンラト「見てください!村が見えますよ」 勇者「早速だな。行ってみよう」 村人「ここはムオル。さいはての村です」 勇者「おかしいな……。町や村に入れば、ルーラのリストに入るはずなのに」 ナタリー「そういえば、ショニンの町もルーラで行けないわね」 リリア 「辺境にある町や村はリストに乗らないようですね」 勇者「さて、今回は、時計回りで行こうか」 コンラト「となると左手の宿屋からですね」 勇者「宿屋の箪笥にかわのこしまきか……」 老人「あんたがた、船できたのか?」 勇者「その通りだ」 老人「そうじゃろうと思ったよ」 勇者「ちなみに、否定すると?」 老人「なんと!歩いてきたと?ものずきな人たちじゃのう」 コンラト「どこかの町や村から歩いてこれるみたいですね」 勇者「どこからだろうか?いずれ歩いて探してみよう」 ナレ「池の側に佇む娘」 村娘「あら、ポカパマズさん、おひさしぶり。ポポタが、あなたに会いたがっていたわ よ」 勇者「ポカパマズ?」 ナレ「教会に入る」 勇者「おや、床にいのちのきのみが落ちてたぞ(*^^)v」 村男「いよう!ポカパマズ!ポカパマズじゃないか!え?ちがう?でも似てるなあ……」 勇者「ポカパマズ??」 ナレ「北東の総合店舗に入る」 勇者「あれ、カウンターに兜が置いてあるぞ。看板がないけど、何の店かな?」 店主「そうそう、そのかぶとは、あのときポカパマズさんが忘れていったものですよ。い つあなたがとりにこられてもいいように、きれいにみがいてありますから。あっ、でもそ の前にポポタにカオを見せてあげてくださいよ」 勇者「なんだかなあ……。俺って、そんなにポカパマズとかいう奴に似ているのか?どう 考えても男の名前だよな」 ナタリー「十分男らしいわよ。あんたならね」 勇者「なんだとお!十六歳の女の子に向かって(*'へ'*)ぷんぷん」 リリア 「あれ?最後のカギが掛かった扉がありますよ」 コンラト「でも、中はただの空き地のようですが?」 勇者「いいや、何もないのに鍵を掛けるわけないだろ。調べるぞ、隠し通路とかがあるか も知れないぞ……。ほらみろ!小さなメダルがあったじゃないか」 ナタリー「はいはい。おめでとう!」 リリア 「コホン(と、軽く咳をして)店の裏側に休憩所のような広場がありますわよ」 勇者「よし、行ってみよう」 老人「おお、よくこられたポカパマズどの」 店主「これはポカパマズさん。いらっしゃい!しばらくぶりですね。ゆっくりしていって くださいよ」 勇者「やっぱり、ポカパマズかよ。ともかく、二階へ上がろう。で、いつものように…」 リリア 「家探しですね」 勇者「むろんだ!」 ポホタ「あれ?ポカパマズさん……?でも、やっぱりちがうや!ぼく、ポポタ。下にあるか ぶと?あれは、ポカパマズさんがお礼にって、ぼくにくれたんだ。きっとそうなんだ。忘 れていったんじゃないんだよ」 勇者「そうなのか?事情が掴めないが……」 子A「わーい。ポカパマズさんだ!」 旦那「あなたたちは、もしやアリアハンのお方では?」 勇者「とりあえず、はいだ」 旦那「やはり、そうでしたか。ポカパマズさまも、そこからきたと申しておりました。た しかアリアハンでの名前はオルテガ……。まだ、赤ん坊の娘を残してきたのが心残りだと、 そう申しておりましたなあ。なんと!あなたが、その娘だとおっしゃられるのですか?」 勇者「たぶん、そうじゃないかな」 旦那「なるほど…たしかにポカパマズさまに似てらっしゃる。して、ポカパマズさまは、 お元気ですか?」 勇者「(´・ω・`)知らんがな。ハガレンの親父と一緒だ」 旦那「それはいけませんね。おからだをお大事にと、おつたえください」 勇者「だから、知らんといっとろうが!」 旦那「なんにしても、オルテガさまに、もういちどお会いしたいものです」 リリア 「どうやらこの方、オルテガさんが生きていると思ってらっしゃるようですね」 主婦「あなたが、ポカパマズさんの…ふーん、たしかに強そうね」 ポホタ「ねえねえ、今の話ホント?ポカパマズさんの子どもだって。いいな〜ぼくもポカパ マズさんの子どもだったらなあ〜」 ナレ「部屋を退出し、階段を降りようとした時。ポポタが追いかけてきた」 ポホタ「ちょっと、まって!あのさ、下にあるかぶと、おねえちゃんにあげるよ。大きくて ぼくかぶれないしさ。おねえちゃんに、つかってもらったほうが、かぶともよろこぶと思 うんだ。だから、おねえちゃんにあげるよ」 勇者「そうなのか?なら、ありがたくもらっておくよ」 ナレ「下に降りると」 店主「おっと、みなさん。お話は、私にも聞こえてましたよ。あなたが、あのポカパマズ さんのお子さんとはおどろきです。さあ、このかぶとをおもちください。あなたなら、き っとつかいこなせるでしょう」 ナレ「勇者は、オルテガのかぶとを手に入れた」 勇者「オルテガのかぶとか……。オルテガというくらいだから、俺にしか装備できないよ うだな。しかも守備力が30もあるぜ!きんのかんむりの6より24も高い」 ナレ「勇者は、オルテガのかぶとを、じっと見つめた。父親の戦う姿が、見えたような気 がした」 勇者「え?何言ってんだ」 ナレ「今、コマンド入力で、オルテガの兜を【つかった】ではありませんか?」 勇者「オルテガの兜を【つかう】と、そんなメッセージが出るのか?」 リリア 「普通、兜を【つかう】ことはありませんよね。隠しメッセージですか?」 勇者「そうみたいだな」 コンラト「そろそろ村を出ましょうか?」 勇者「もう一度、兜をくれたポポタにお礼を言っておこう。良い物をくれたからな」 店主「あっ、こんにちは。どうですか?あのかぶとのつかいごこちは?」 勇者「おお、いい具合だ」 店主「そうですか。それはなによりです。ポポタもよろこぶでしょう」 旦那「オルテガさまは、ここにいらっしゃるあいだ、ほんとうにポポタをかわいがってい ました。残してきた娘と、いっしょにいるようだと、おっしゃってましたよ」 勇者「俺は、可愛がられた思い出はないんだが……エドワード・エルリックの気分だ」 ポホタ「ぼく、ポポタ。ねえ、おねえちゃん。いつでもいいからさ、こんどポカパマズさん をつれてきてよ。ぼく、ポカパマズさんに会いたいんだよう」 勇者「じゃあな( ´Д`)ノ~バイバイ」 ナレ「というわけで、ムオルの村を後にしたのであった」
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