冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・5
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ノアニール西の洞くつ
ナレ「なんだかんだで、勇者含めた一行が西の洞くつへとやってきた」
勇者「げげっ!いきなりマタンゴが画面一杯出やがった(`A´)」
ナタリー「画面じゃなくて、視界でしょ」
勇者「そんな事はどうでもいい!」
ナレ「マタンゴの甘い息(眠り攻撃)によって、眠らされる一行。眠っている間に攻撃を受け
HPが削られてゆく。眠りから覚めても、マタンゴの眠り攻撃は容赦ない。そして全滅!」
国王「おお、勇者!死んでしまうとはふがいない!勇者が次のレベル……」
勇者「ちきしょう!マタンゴの奴め!素早さも一枚上で、先制攻撃されるし。おい、おまえ
ら何とか言え!」
ナレ「全滅で仲間は棺桶状態。誰も答えるものはいない。わざと言ってるでしょ」
勇者「なあ、なんで俺だけ復活させてくれるんだ?所持金半分ふんだくるんだから、全員復活
させろよ」」
ナレ「それは……」
勇者「それは?」
ナレ「それは……ゲームメーカーに聞いてください」
勇者「こら、逃げるな」
ナレ「早く、仲間を教会で復活なされてはいかがですか?」
勇者「まあいいわ。貸しにしておくぜ」
ナレ「教会でパーティーを全員復活させて、ノアニールの洞くつに再挑戦し、2階で回復の泉
を見つけた」
勇者「これはいい!しばらくここを拠点にレベルアップしようぜ。マタンゴ相手にも余裕で
勝てるくらいにな」
ナレ「泉の周りをくるくる回るようにしてレベルアップに励み、頃合いよしとみて再出発し
て、ついに最下層にたどり着いた」
ナタリー「地底湖が広がっているわね」
リリア 「見てください。湖の中の小島に宝箱があります」
コンラト「最下層の宝箱ということは、目指すものが入っていそうですね」
勇者「空だったり、ミミックだったりした怒るからな」
ナレ「あの、ミミックはもっと先でないと出ませんが……」
勇者「さもありなん、って感じだが落とし穴とかの罠があるんじゃないだろな」
ナタリー「うだうだ言ってないで、宝箱!」
勇者「わかってるよ」
ナレ「勇者は宝箱を開けた。なんと!ゆめみるルビーをみつけた!」
リリア 「あら、箱の中に書きおきが残されてますわ」
勇者「読んでみてくれ」
ナレ「お母さま。さきだつ不孝をおゆるしください。わたしたちはエルフと人間。この世でゆ
るされぬ愛なら…せめて天国でいっしょになります……。アン」
コンラト「どうやら、ルビーと書置きを残して、この湖に入水自殺されたようですね」
リリア 「早速、エルフの里に戻って、女王様に報告しましょう」
勇者「まあ、待て。まだ見つけていない宝箱探しも残っている。集め終わってからだ」
ナタリー「しようがないわねえ……」
リリア 「へそを曲げると、後が怖いですからね」
ナレ「そんなわけで……。宝箱を回収してから、エルフの里へと戻ってきた」
女王「その手にもっているのは、ゆめみるルビーでは……?なんと!アンと男は地底の湖に身
をなげたというのですか!?おお!わたしがふたりをゆるさなかったばかりに……」
ナレ「しばらく悲哀にくれる女王だった」
女王「……。わかりました。さあ、このめざめのこなをもって、村にお戻りなさい。そして呪
いをときなさい。アンもきっとそれを願っていることでしょう……。おお、アン!ママをゆる
しておくれ」
勇者「なあ、ルビーを取り戻したんだぜ。俺にもなんかくれよ」
ナタリー「な、なにを言っているのよ。失礼よ!!」
女王「あなたがたには、お礼をいわねばなりませんね。けれど……わたしは人間を好きになっ
たわけではありません。さあ、おゆきなさい」
勇者「ケチ!!」
ナレ「無碍にも断られる勇者だった」
リリア 「めざめの粉を持って、ノアニールの村人の呪いを解きましょう」
ナレ「ノアニールの村に戻ってきた」
勇者「ここで、めざめのこなを使えばいいんだよな」
リリア 「その通りです」
勇者「報酬もなしに、アイテムを手放すのは心苦しいが……」
ナタリー「なにを言ってるの?」
勇者「判ってるよ」
ナレ「勇者は、めざめのこなを手のひらにのせた。めざめのこなは、風にまい上がって村をお
おっていく!(粉が舞うアニメーション)なんと!ひとびとは目ざめはじめた!」
コンラト「村人たちが目ざめてゆきますよ」
リリア 「これで情報が聞けますね」
娘A「ふわあ…。ノアニールの村にようこそ」
娘B「あらいやだ。わたし、こんなところでねてたわけ?はずかしいわ……。でもどうして、
外でねむったりしたのかしら??それにずいぶん長い間、ねていたような……」
男A「ええと、旅のとちゅうでこの村に立ち寄ってそれから…。どうしたんだっけ??う〜
む…それはそうと、昔アッサラームで『まほうのカギ』のウワサを聞いたことがある。アッサ
ラームはロマリアの東だ。それにしても、オレはいったい…」
リリア 「重要情報が得られましたね。メモしておきます( ..)φカキカキ」
子供「もう、ちっともねむくないやいっ」
村人「あーあ、よくねた。いったいなん年くらいねむっていたんだろう…。なんちゃって、じ
ょうだんですよ。なん年もねむるわけないじゃないですか」
勇者「ところがどっこい。眠り続けていたんだよ」
村人「まだらくもいと、があれば魔物のすばやさをさげられるだろう。うん?おれは、いきな
りなにをいってんだあ!?ねぼけたかな……」
老人「こりゃ、なんとしたことじゃ!ちょっとねむっとった間に、むらがしげみでおおわれて
おる!」
勇者「おお、唯一起きていた老人がいる」
老人「おお、聞こえる…聞こえるぞい!ひとびとのざわめきが…。どこのどなたか知らぬが、
なんとお礼をいってよいやら!やれ、うれしや!」
勇者「そんなにうれいしいなら、なんかくれ……ないようだな」
ナレ「そのそばの家に入る」
勇者「壺があるな……。すばやさのたねが入っていたぞ。ラッキー!続いて二階に上がるぞ」
ナレ「早速家探しをはじめる。本棚で見つけたものは……」
勇者「かなしいものがたり……か、どんな効果があるんだ?王の所でセーブした後、試してみ
るか」
ナタリー「こちらの宝箱にはブーメランがあったわよ」
子供「……。あっそうだ!ボクは、おじいちゃんのところに、あそびにいくとちゅうだったん
だ」
町娘「(宿屋)あら、うたたねしちゃったみたいだわ。ねてる間に、男のひとがあたしにおか
しなマネしてたら、どうしようかしら…いや〜ね」
戦士「(二階へ)オレは、世界中を旅しておおくの戦士たちを見てきたが…あのアリアハンの
オルテガこそ、まことの勇者といえるだろう。なんと、そなたはあのアリアハンの勇者オルテ
ガのむすめさんか?」
勇者「うむ、どうやら……そういうことらしいな」
戦士「オルテガは、ついきのうまでそのとなりの部屋に泊まっていたはず。たしか、まほうの
カギを求めて、アッサラームにむかうといっておったが、しかし……それが本当にきのうのこ
とであったか……おかしなことに、何年もねむりつづけていた気がしてならぬのだ」
勇者「となりの部屋ね……」
ナレ「おもむろに隣の部屋に入ってみたが、何も発見できなかった」
町娘「ああ、オルテガさま。いってしまわれたのですね。しくしく……。オルテガさまは、森
で魔物におそわれていた私を、この村までつれて来てくださったのです。あの、たくましいウ
デ…でもオルテガさまは、きのうおひとりで旅立ってしまいました」
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