続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・3
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遊び人の能力
勇者「ところで、銀の竪琴は魔物を呼びよせたけど、金の竪琴はどうかな?」
ナレ「勇者は、金の竪琴を引いてみた。ゴールデンスライムが現れた!」
ナタリー「なにしてんのよ。わざわざ魔物を呼んだりして(*'へ'*)ぷんぷん」
勇者「いいから、ほれ。成敗しろよ」
コンラト「しかたありませんね」
ナレ「というなり、バッサリとゴールデンスライムを倒した。3000Gが手に入った」
勇者「おお、ナカナカ金持ちだな。なら、もう一度」
ナレ「ゴールデンゴーレムが現れた!」
コンラト「またですか……」
ナレ「ゴールデンゴーレムを倒して、1023G」
勇者「ふむ……確認のためにもう一度」
ナレ「ゴールデンパペットが現れた!」
勇者「やっぱりだ!この金の竪琴は、ゴールド系の魔物を呼びよせるらしいぜ」
ナレ「今度は強敵だ。金色したメタル系の魔物で、呪文を受け付けないし、打撃もほとん
ど1Pしか与えられない」
リリア 「もう、止めて下さい"(-""-)"」
ナタリー「とにかく逃げ足の速い奴だから、ピオリム掛けて素早さを上げるわ。リリアは確か
毒針持ってたわよね」
リリア 「はい。まかせてください」
勇者「俺はどうする?」
ナタリー「足手まといにならないように、応援歌でも歌ってなさい」
勇者「そうか……」
ナレ「勇者は【みんなを励ます】踊りを踊った。みんなの素早さが上がった」
ナタリー「ちょっと待って、なんで勇者のあんたが遊び人の能力持ってるのよ?」
勇者「だから、俺は根っからの遊び人だと言っているだろうが」
コンラト「念のためにお尋ねしますが……遊び人のレベルは如何ほどでしょうか?」
勇者「自慢じゃないが、遊び人のすべての能力を習得しているぞ。前に言わなかった?」
ナレ「といいながら、足元にあった石を投げつけた。20Pのダメージを与えてゴールデン
パペットを倒して、5040Gを手に入れた」
コンラト「遊び人の能力【石を投げつける】ですよね。今のは……」
リリア 「す、すごーい(*´ω`)」
ナタリー「い、意外だったわ……」
コンラト「た、確か遊び人レベルを極めると【女性のお尻を触る】だったか…で、ベホマズン
(全員全回復)と同等の効果が得られると聞きましたが……」
リリア 「ひゃっ!(お尻に手をやって後ずさりする)やめて下さい( ;∀;)」
ナタリー「いくら効果があるとしても、願い下げだわ」
勇者「それは違うな。全員回復効果のあるのは、レベル50の【やさしい気持ち】で、し
かもベホマラー効果だよ」
コンラト「そうでしたか……記憶違いですね」
勇者「ところでガラナとかいう吟遊詩人は、、こんな物騒なものを何で持ち歩いていたん
だろうな。曲を奏でるそばから魔物が現れるんだからな」
リリア 「というか私達のような素人が弾くから、魔物を呼びよせてしまうのではないでしょ
うか?」
ナタリー「じゃあ、熟練した者が弾けば、魔物は出てこないと?」
コンラト「聞いたことがあります。吟遊詩人は音楽で、精霊を呼び寄せたり、怒り狂う魔物を
鎮めたりできるそうです」
勇者「ほんとかよ?」
ナタリー「まあ、使える者が使えば、それなりのことができるということね。使えない者が使
えば魔物しか出ないのよ」
リリア 「私たちには宝の持ち腐れですか……」
勇者「その吟遊詩人のガラナとやらに早く会ってみたいものだな」
コンラト「竪琴の届け先に行けば会えるんじゃないですか?」
ナタリー「ほら、見えてきたわよ。ガラナの村」
ナレ「ガラナはこじんまりとした村だった」
勇者「で、依頼人はどこだよ?」
ナレ「村人に尋ねる」
村人「ガラナ?ああ、吟遊詩人のガラナ君ですか?」
コンラト「お宅はどちらでしょうか?」
村人「ああ、村はずれの墓地のそばにあるから、すぐ分かるよ」
ナタリー「墓地?」
リリア 「行ってみましょう」
ナレ「一行が墓地に向かうと、墓地の入り口にみすぼらしい家が建っていた」
コンラト「どうやら墓守の家みたいですね」
勇者「が〜らなく〜ん!遊びましょ!!」
ナタリー「なに言ってんのよ」
勇者「他人の家を訪れる時は、まず挨拶からだろ?」
ナタリー「挨拶が違うでしょうが」
ナレ「戸口の前で騒がしくしていたので、家の住人が出てきた」
住民「なにかご用ですか?」
ナタリー「え?ああ、ギルドの依頼でお荷物をお届けに参りました」
住民「荷物?」
リリア 「はい、この金の竪琴です」
住民「ああ、金の竪琴ですか……実は、ガラナは地下墓地に入っておりましてね」
コンラト「地下墓地ですか……。本人に直接手渡しせよとの依頼なのですが」
住民「では、地下墓地への入り口を開けますから、降りて探してみて下さい」
勇者「ええ?この人に代わりに受け取って貰ってはダメなのか?」
ナタリー「駄目よ。ギルドの契約だから」