美奈の日記 7

 夜が明けた。  窓を開けると清々しい朝の空気がおいしい。  制服に着替え、階下に降りて朝食を終えた丁度その時、 「おはようございます!」  恵美子ちゃんが迎えに来てくれた。  学校への通り道にあるから、一緒にと誘ってくれたみたい。  急いで玄関先に出て挨拶する。 「おはよう、恵美子ちゃん」 「おはよう、美奈ちゃん。いい天気ね」 「そうだね。今日から授業だし、学校生活に慣れるまでは雨はいやだよ」 「うん♪ 同感ね」 「ママ、行ってきます!」  見送りに出てくれているママに言うと、 「行ってらっしゃい。二人とも気をつけて行くのよ」  愛想の笑顔でボク達を見送ってくれる。  ママはスキンシップを大切にしているんだ。  だから食後の後方付けやこの後の洗濯とかで忙しくても、ちゃんと玄関先まで見送りに でてくれる。 「はーい」  それから仲良く並んで歩き出す。  玄関先では、ママが手を振っているのが見える。きっと姿が見えなくなるまで見送って くれていると思うよ。 「今日は、身体検査だよ」  ふと、恵美子ちゃんが言い出した。 「ちゃんときれいな下着つけてるよ」 「可愛いやつ?」 「うん♪」 「後で見せてね」 「いいよ」  とか言いながら……。  どうせみんな下着になるんだけどね……。  恵美子ちゃんと他愛のない話をしながら、やがて学校にたどり着く。 「おはよう!」 「オース!」  クラスメート達と挨拶を交わし、自分の席につく。  みんなの話題は、やはりこの後にはじまる身体検査でもちきりだったよ。 「いけねえ! 俺、昨日のパンツ履いたままだ」  男の子の一人がつぶやくように言う。  すぐに、それを聞いた女の子たちが切り返していた。 「いやだ!」 「不潔!」 「あっち、行ってよ」 「なんだよ。一日くらい、なんでもないじゃんか」 「それは君が男の子だからよ」 「そうそう。女の子はみんなちゃんと毎日履き替えているわよ」 「朝夕と一日に何回も着替える子もいるわよ」 「なんで、なんでえ。たかがパンツくらいで」 「とにかく、不潔だから近づかないで」 「ちぇっ!」  仕方なくみんなのそばから離れていく男の子。  やがて予鈴がなって、担任の本条美津子先生が教室に入ってきた。 「昨日、伝えていた通りに、今日の一時限と二時限は身体検査です。男の子は体育館に行 ってください。女の子は、私と一緒に講堂に向かいます」  というわけで、男の子と女の子が体育館と講堂に別れて移動をはじめる。  もちろんボクは、恵美子ちゃんや他の女の子と一緒に講堂だよ。
     
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