難病(特定疾患)と生活保護・社会保障を考える【携帯/モバイル版】

この場を借りて、難病(特定疾患)と生活保護などの社会保障制度について考えてみたいと思います。

再生不良性貧血/認定基準(公費負担)

特定疾患情報診断・治療方針

6.再生不良性貧血

1 主要項目

 (1) 自覚症状・身体所見
  @ 貧血
  A 出血傾向
  B ときに発熱
 (2) 血液所見
   末梢血:汎血球減少
    成人では汎血球減少とは,
     ヘモグロビン:男 12.0g/d ・未満
         :女 11.0g/d ・未満
     白血球: 4,000/μ・未満
     血小板: 10 万/μ・未満
 (3) 汎血球減少をきたす他の疾患を認めない。
   汎血球減少をきたす他の疾患とは
  @ 白血病
  A 骨髄異形成症候群(不応性貧血)
  B 巨赤芽球性貧血
  C 骨髄線維症
  D 癌の骨髄転移
  E 多発性骨髄腫
  F 全身性エリテマトーデス
  G 脾機能亢進症
  H 悪性リンパ腫
  I 血球貧食症候群
  J 感染症
 (4) 汎血球減少に,下記の所見が加われば診断の確実性が増加する。
  @ 末梢血
    相対的リンパ球増加
    網赤血球実数が増加していないこと
  A 骨髄穿刺所見
    有核細胞数の減少
    有核細胞数の減少していない場合
     巨核球の減少とリンパ球比率の増加
     造血細胞の異形成は顕著でない。
  B 骨髄生検
     造血細胞の減少
  C 血液生化学
     血清鉄の上昇と不飽和鉄結合能の低下

2 参考事項
 (1)と(2)の所見から再生不良性貧血を疑い,(3)の所見から他の疾患を除外し,(4)によって更に診断は確実となる。

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