■概念・定義
脊髄内に空洞(syrinx)が形成され、多彩な神経症状、全身症状を呈する疾患であり、種々の原因で発症する。
■疫学
本邦では「脊髄空洞症とその関連疾患の病態と治療に関する研究班」で全国アンケート調査がなされている。1982年〜1991年の10年間に全国の脳神経外科、整形外科、神経内科、小児神経科で1,243例の症例が集計され、そのうち、Chiari奇形に伴うものが648例と 約半数を占めていた。
■病因
Chiari I 型奇形、種々のdysraphismを伴うもの、外傷後の脊髄空洞症、脊髄くも膜炎に続発するもの、脊髄腫瘍に伴うものなどの種々の病因がみられる。
■治療
内科的薬物療法、理学療法、外科的に大孔部減圧術、空洞・くも膜下腔短絡術などの手術が行われる。
■予後
予後は、原因疾患、治療法により異なる。
神経変性疾患に関する調査研究班から
脊髄空洞症 研究成果(pdf 23KB)
この疾患に関する調査研究の進捗状況につき、主任研究者よりご回答いただいたものを掲載いたします。
この疾患に関する関連リンク
神経変性疾患に関する調査研究班ホームページ
情報提供者
研究班名 神経・筋疾患調査研究班(神経変性疾患)
情報見直し日 平成20年5月7日
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