冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・21

メニューへ ナレ「情報集めに再びベラヌールに戻ってきた」 王子「たまには宿屋に泊まってみませんか?旅立ちからここまで、一度も宿に泊まってま せん」 王女「そうですね。お風呂にも入って、汗を流したいです」 ナレ「久しぶりに宿屋に泊まることにした一行なのであるが……翌朝」 宿屋「おはようございます。夕べはよくおやすみでしたね。ところでもうひとり、お連れ の方は?もしかしてご病気では?それならば、元気になられるまでお預かりしますが…」 王子「か、からだが動かない…どうやらハーゴンがぼくに呪いをかけているらしい。しか し、やられたのがぼくひとりでよかった……たぶん、ぼくはもうだめだ。さあ、ぼくにか まわず行ってくれっ!ううっ…」 勇者「おいおい。泊まろうと言ったのはおまえだろうが。病気になってどうする」 王女「やはり、ハーゴンの呪いでしょうか?」 兵士「……しかし、王子さまがこんなことになるなんて、私は王様に何とお伝えすればよ いのでしょう……」 勇者「おまえが心配してもしようがねえ。王子は宿屋に任せて、先に進もう」 王女「だれか、呪いを解く方法を知っているかも知れません」 ナレ「町人に聞いて回る二人」 老人「世界樹の葉には死者を蘇らせる力があると聞く。ハーゴンは遠くからでも人を呪い 殺すことができるというが…ここはハーゴンのいるロンダルキアの地ではない。呪いの力 も弱いはずじゃ。もしかしたら、世界樹の葉でお仲間を助けることができるかもしれんぞ」 勇者「世界樹の葉か……」 王女「町の外れに来ました。花畑に女の人がいます。聞いてみましょう。何か知っている かも」 女性「ずっと東の海の小さな島に世界樹の木が1本生えているそうですわ。そして、その 大切な葉を一度に1枚ずつだけ落とすと伝えられています」 勇者「東の海の小さな島か……」 王女「世界地図で見ると、どうやらザハンのある島の近くみたいですよ」 勇者「よし!キメラの翼で飛んで付近を探してみようぜ」 王女「その前に、隣の家にいるお方にまだ話を聞いていませんが」 勇者「そうだったか?」 ナレ「話しかけてみると、おなじみのセーブ翁だった」 勇者「冒険の書にも記録してもらったし出発だ!」 ナレ「ザハンに飛び、舟に乗って探索を始める一行」 王女「見て!あの島怪しくないですか?」 ナレ「指さす方角に、山脈に囲まれた砂漠があり、真ん中あたりだけ森があった」 勇者「島の西側の河口から入れるようだな」 王女「行ってみましょう」 ナレ「二人がその森を調べてみると」 勇者「せかいじゅのは、があったぞ!」 王女「これで王子を救えますよね」 勇者「ベラヌールに戻ろう。王子がいればルーラが使えるのだがな」 ナレ「二人は、キメラの翼を使ってベラヌールに戻ってきた」 ナレ「相も変わらず町の入り口に立つ神父」 神父「話は聞きましたぞ!お仲間の身体が呪いで動かなくなったとか……もしやあなたが たはハーゴンを倒すつもりでは?なんと無謀なっ!……ともかく、勇気あるあなたがたの ために祈りましょう。神のご加護があらんことを。アーメン……」 勇者「殴るぞ!こいつ、まともなこと言わんな」 王女「早く、王子の元へいきましょう」 ナレ「宿屋のベッドに臥す王子」 勇者「おい、薬を持ってきてやったぜ」 王子「あ、ありがとうございます。王女に飲ませてもらいたいな」 勇者「殴るぞ、甘えるな」 王女「いいわよ。あたしが、飲ませてあげるわ」 ナレ「やさしく介抱する王女」 王子「ありがとう!ぼくはもう大丈夫だ!心配をかけて悪かったな。さあ行こう!」 勇者「げんきんなやつだ」
     

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