冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・11

メニューへ ナレ「サンペタを出立して、一旦南へサンブルグ城を横目に、さらに西へ『サンブルグ西 のほこら』を経て、西へ西へと果てしなく続く草原を渡る」 勇者「かぶとムカデが出た!しかし、なんて固いやつだ。スクルトかルカナン使えないの か?」 王子「レベル20にならないとスクルトは覚えられません」 王女「ルカナン、ついさっき覚えましたけど……。1匹や2匹くらいじゃ、MPがもった いないかもです」 勇者「そうか……。君が言うならそうなのだろうな」 王女「はい」 ナレ「かぶとムカデを倒し、さらに砂漠を越えて海が見えたら、北に進路を変えると塔が 見えてくる」 王女「あれが、ドラゴンの角です」 勇者「よし、二人とも残りのMPは?」 王子「大丈夫です」 王女「わたしも」 勇者「ならば、行くぞ!」 ナレ「ドラゴンのつの、へと入る一行」 勇者「お、誰かいるぞ」 王子「何か情報教えてくれるかも」 勇者「おい、おまえ」 男 「旅の人!知っていますか?」 勇者「知らん!」 男 「ここがドラゴンのつの、と呼ばれる有名なふたごの塔ですよ。なんでも昔は向こう 岸の塔と、つり橋でむすばれていたとか…。しかし今は、このありさま。どうやったらむ こう岸まで行けるんでしょうね……。」 勇者「風のマントがあれば行けるらしいぞ。ちなみに、はいと答えると」 男 「……。まだ何も話していないのに。ま、いいか」 勇者「と、気のない返事をするぞ」 王女「遊んでないで、急ぎましょうよ」 王子「MPも残り少なってきました」 勇者「おっしゃ!駆け抜けるぞ」 王子「あれ、攻略本見ないのですか?」 勇者「大丈夫だ。ここは単純だから」 王女「でも、吹き抜けに落ちないように気を付けましょうね」 ナレ「というわけで、最上階にたどり着く」 勇者「お、誰かいるぞ」 王子「さっきも、そう言いましたよね」 衛兵「おぬし、かぜのマントを持っておるか?」 勇者「ここは当然、『いいえ』だな」 衛兵「ここからはるか東の風の塔という所に、そのマントはあると聞く。それをつければ、 このような高い所から少しだけ空を飛ぶことができるらしいぞ。」 勇者「おお、解説ご苦労さん。で……」 王子「はい、と答えると……ですね」 勇者「おおよ。おまえも分かってきたな」 王子「どういたしまして」 男 「ならば、それをつけてここから落ちているといい。この高さならむこう岸まで飛ぶ ことができるかもしれんぞ。」 勇者「そういうわけだ。行くぞ!」 王子「あ、待ってください!」 勇者「それえ〜!!」 ナレ「勢いよく空中に飛び出す勇者。一行の落ちた地点は、元の塔の入り口だった」 勇者「あれ?」 王子「何やってるんですか!そらのマントは、ちゃんと装備しなくちゃだめですよ。持っ ているだけではだめなんです!!」 勇者「あはは、うっかりしてたよ」 王女「うっかりじゃ、済みませんわよ」 勇者「……ともかく、コマンドを開いて、『そらのマント』を装備してと……よし、これ でよし!さあ、再挑戦だ」 王子「まったく……」 ナレ「ふたたび塔を昇りはじめる」 勇者「おおお、メタルスライムが現れたぞ。やっつけろ!」 ナレ「初のメタルスライムの登場に興奮する勇者」 王女「やった!ダメージ1与えたわ」 勇者「いいぞ、次は王子の番だな」 ナレ「王子の攻撃。会心の一撃!メタルスライムを倒した」 勇者「でかした!王子もやるな!!」 ナレ「1015ポイントの経験値をかくとく。全員それぞれレベルアップした」 勇者「みろ、こうなることを予測して塔から落ちたんだよ」 ナレ「ここぞとばかりに、言い訳を正当化する勇者」 勇者「よし、再び頂上に来たぞ!かぜのマントは……よし!ちゃんと装備してるぞ」 王子「だったら飛ぶのみです」 王女「ちょっと怖いです」 勇者「よし!行けえ〜!!」 ナレ「ちなみに飛び降りる時は、塔の北側に向かって跳びましょう。西側に飛ぶと、塔の 入り口に戻ってしまいます」
     

11