冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・30
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バラモス城
ナレ「ラーミアの背から降りてバラモス城と思しき地に降り立つ」
勇者「よし、最後の敵の牙城だ。気を引き締めて行くぞ」
三人「わかった!!」
ナレ「バラモス城に入った。荘厳な建物が一行を出迎える」
勇者「正面突破!……と行きたいけど、ここは我慢して周囲の庭園を見て回るか」
ナタリー「珍しく慎重なのね」
勇者「サマンオサ城のこともあるしな。急がば回れっていうだろ?」
コンラト「別棟に階段がありますね。降りてみますか?」
勇者「いやいや、まだまだ庭園は広がっている。もっと奥まで行ってみよう」
ナレ「城をぐるりと巡って、建物と外壁の間にある狭い通路を見つけた」
勇者「ふむ……怪しいな。この先に行ってみよう」
ナレ「通路の先は中庭になっており、池の先にさらに裏庭と思われる場所には……」
コンラト「見てください。池の中ほどに階段があります」
ナタリー「しかも、バリアー床が施されているわ。何か重要なものがありそうね」
リリア 「こちらに城に入る勝手口がありますわ」
勇者「よし、ここから侵入しようぜ」
ナレ「城に入り、目の前の階段を上る」
勇者「また二体の像が置いてあるな」
ナタリー「どうせまた、こけおどしでしょ。無視しましょう」
ナレ「像の先にある階段を降りると、バリアー床の二段構えが待っていた」
コンラト「バリアーはナタリーさんのトラマナの呪文で回避できます」
勇者「おう、頼むぜナタリー」
ナタリー「なにを偉そうに(-"-)」
ナレ「バリアー床を過ぎて、さらに進むと王の間と思しき部屋に到達した」
コンラト「玉座がありますね」
ナタリー「亡骸が座っているわ」
ナレ「返事がない。ただのしかばねのようだ」
リリア 「どうやら、この方が本来の城主のようです」
勇者「サマンオサのようにか?じゃあ、今の主はどこに雲隠れしている?」
コンラト「サマンオサでは本物の城主は地下に幽閉されてましたけど、ここでは逆になってい
るとか?」
ナタリー「まさか、さっき見た池の中の階段かしらね」
勇者「ありうるな」
ナレ「王の間から南の扉を出ると裏庭だった」
コンラト「見えました。例の池の中の階段です!」
ナタリー「地下に通じていますから、もしかしたら」
勇者「おっしゃあ!主にご対面するとしようか」
ナレ「一行が階段を降りると、そこは豪華な宮殿内のようであった。そして目の前の玉座
に鎮座していたのは……」
勇者「おお!あいつがラスボスか!」
ハラモス「ついにここまで来たか。勇者よ。この大魔王バラモスさまに、逆らおうなどと身の
ほどをわきまえぬ者たちじゃな。ここに来たことをくやむがよい。ふたたび生き返らぬよ
う、そなたらのハラワタを喰らいつくしてくれるわっ!」
ナレ「おどおどろしいBGMとともにバラモスの登場だ」
勇者「まずは、奴の戦闘行動パターンを読むんだ!パーティー全滅は覚悟する!!」
ナレ「と、奮戦むなしく全滅する」
勇者「死んだ……。まるで歯が立たなかったな」
ナレ「例のごとく、王様の前で復活する勇者。教会で仲間を生き返らせてから、作戦会議
を開く」
リリア 「バラモスの戦闘パターンは、イオナズン→打撃→激しい炎→打撃→メラゾーマ→メ
ダパニ→イオナズン→バシルーラ→イオナズン(以下繰り返し)でした」
コンラト「メダパニ(混乱)とバシルーラ(跳飛)の呪文が厄介ですね。仲間撃ちしたり、跳
ね飛ばされ戦力外になりますから」
ナタリー「まず最初に、呪文封じするしかないわね。呪文が効けば、打撃と炎攻撃だけになる
から」
勇者「となると……リリアのマホトーン&フバーハの呪文と、ナタリーのスクルトとバイ
キルトの呪文が要になるな」
コンラト「その前に、私たちのレベルアップも必要でしょう。今の体力では、回復呪文のMP
がすぐ尽いてしまいます」
ナタリー「レベルアップなら、ダーマ北のガルナの塔のメタルスライム狩りね」
ナレ「ということで、レベルアップに励み、頃合いよしとみて、バラモスとの再戦に臨む
のであった」
勇者「とどめだああああ!レベル35の底力を見せてやる!!」
ナレ「ついにバラモスを倒すことに成功したのだった」
勇者「やったぜええ!!ざまあみやがれ!」
ハラモス「ぐうっ……お…おのれ、勇者……わ…わしは……あきらめ…ぬぞ…ぐふっ!」
ナレ「ゴーッ、という音と共に砕け散るバラモス。あたたかい光があたりをつつむ……。
勇者たちのHPとMPが回復した!どこからともなく、声が聞こえる…」
声「勇者…勇者…私の声が聞こえますね?あなたたちは、本当によくがんばりました。
さあ、お帰りなさい。あなたたちを待っている人びとのところへ……」
ナレ「声が途切れるとともに、一行はアリアハン城の前に運ばれていた」
勇者「お、ルーラで各地を回ろうとしたけど……目的地がアリアハンだけだぜ」
ナタリー「寄り道しないで、さっさと王さまに報告しろ!ということじゃない?」
リリア 「そうですね。国王の勅命である大魔王バラモスを倒したのだから」
コンラト「さあ、王さまのところへ!」
勇者「しようがねえなあ……」
ナレ「と、アリアハン城に入る勇者」