続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・20

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大魔王ブラモス 勇者「ここはどこだ?」 ナレ「気が付くと、一同は荘厳な城の前に立っていた」 ナタリー「成功したわね」 勇者「これがブラモスのいる城か?」 リリア 「そのようですね」 勇者「どうせなら、ブラモスの真ん前に送ってくれればよかったじゃんか」 ナタリー「それで、いきなり戦闘になって身構える暇なく逝ってしまうのね」 コンラト「そうですね。ラスボスに当たる前に、雑魚や中ボスとの戦いを経て、戦意高揚させ ながらラスボスと戦う心構えを整えるのです」 勇者「"(-""-)"……何か分からんが……ともかく、早いとこラスボスに会いに行こうぜ」 ナレ「といいながら、懐から一冊の本を取り出した」 ナタリー「何よ、その本は?」 勇者「これか?ひいばばの書いた自叙伝だよ」 リリア 「自叙伝?」 勇者「ああ、この城の攻略法が図解(MAP)付きで解説してあるぜ」 コンラト「早い話が攻略本ですね」 ナタリー「まあ、どうでもいいわ。さっさと行きましょう」 ナレ「攻略本のおかげで、とうとうブラモスの前にたどり着いたのであった」 *参照 冗談ドラゴンクエスト ゾーマの城 ブラモス「ついにここまで来たか。勇者よ。この大魔王ブラモス様に逆らおうなど身のほどを わきまえぬ者たちじゃな。ここに来たことをくやむがよい。ふたたびび生き返らぬようそ なたらのハラワタを喰らいつくしてくれるわっ!」 勇者「おい!そのセリフ、おまえの爺さんと同じだぞ(と攻略本を見ながら)」 ブラモス「おまえも、俺の爺ちゃんを倒した女勇者の曾孫だろ!?合せてみただけだ」 勇者「意味分らんが……とにかく、おまえを倒す!!」 ブラモス「しゃらくせえ!カカッテコイщ(゚Д゚щ)」 勇者「アスキー顔文字とは、余裕だな。機種依存文字があるから、文字化けして何書いて あるか分からない人もいるぞ」 ブラモス「漢字変換してたら、面白いのがあったから使用したまでさ」 勇者「そうか。じゃあ、改めて戦闘開始だ!」 ナタリー「あんたら、何やってんのよ!真面目にやりなさい!!」 勇者「へいへい」 ブラモス「怖い人ですね」 勇者「ああ、おまえより怖いぞ」 ブラモス「そのようですね」 ナタリー「……"(-""-)"あのね……」 ナレ「戦闘再開!激しい戦いが繰り広げられた。そして勇者の止めの一撃が決まる」 ブラモス「ぐうっ……お…おのれ、勇者……わ…わしは……あきらめ…ぬぞ…ぐふっ!」 ナレ「大魔王ブラモスは、断末魔の悲鳴を上げながら闇の中へと沈んでいった」 勇者「断末魔も爺さんと同じだな」 ブラモス「(闇から顔を出して)台本に書いてあるんだよ!(そしてまた消えた)」 ナタリー「と、とにかく……倒したのよね」 リリア 「はい。これで世界に平和が訪れますね」 勇者「それはそうと、姫さまはどこに囚われているんだ?」 ナタリー「あんたの関心事は、姫が美人かどうかでしょ?」 勇者「当然だ!」 ナタリー「もし、〇スだったらどうするの?」 勇者「放っておいて帰る!!」 リリア 「でしょうね」 コンラト「姫を見つけました!!」 ナタリー「さすが、コンラッドさんね」 姫 「助かったのですか?ブラモスは?」 コンラト「ブラモスは倒しました。ご安心ください」 勇者「さすが、ナイトだな。姫の扱いには慣れているようだ。にしても……(姫を凝視 する)」 リリア 「そんな言い方、姫さまに対して失礼ですよ」 勇者「そうかあ……。ま、姫のことはコンラッドに任せる」 ナタリー「どうやら、お気に召さなかったようね」 リリア 「女性だったら、誰にでも手を出すのではなかったのですか?」 ナタリー「相手が王女様だからでしょ。下手に手を出したらどうなるかで、思い留まったって ところね」 コンラト「ところで、お手に持たれているものは?」 姫 「これは、『ひかりのたま』と言います。大魔王ズーマを倒すさいに、その闇の衣を 剥がすためのものでした」 勇者「あれ?ひかりのたま、って俺のひいばばが持ってたんじゃなかったっけ?」 コンラト「ズーマを倒した後に、持っていても仕方がないと、国王に献上なされたと聞きまし た」 勇者「そうなのか?」 姫 「以来ひかりのたまは、ファンタリオン王国の国宝となっております」 ナレ「壁や天井が崩れ始めていた」 勇者「なんだよ。ラスボス倒すと、いっつも城まで一緒に崩壊するのはなんでだよ」 ナタリー「この城も一度は崩れたのよね。たぶんブラモスの魔法で復元されたのだろうけど、 本人に倒れれば魔法も解けて崩れるのよ」 コンラト「なるほど……」 勇者「今竜王がいる城もいなくなれば崩れ去るってことだな」 リリア 「のんびり話し合っている暇ありませんよ!」 ナタリー「そうだったわね。コンラッドさん!」 コンラト「分かりました(導きの羅針盤を取り出す)皆さん、私を囲むようにして、手を繋い で輪になって下さい」 勇者「それで、童謡かごめかごめを歌うのか?」 ナタリー「ふざけないの!」 ナレ「コンラッドが羅針盤に意識を集中すると、一同の足元に魔法陣が輝きだした」 ナタリー「みんな、意識を集中して。元の世界に戻れるように!」 リリア 「元の世界へ」 姫 「戻れますように」 勇者「おお、帰るぞ!」 ナレ「一同が目を閉じて瞑想する。やがて……」
     
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