続・冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・18

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にじのしずく ナレ「竜王の指定した地下1階の宝箱に、ロトの剣を収める勇者」 勇者「うむ……。☆彡・〇▽★々◇……"(-""-)"……よし!」 コンラト「封印の呪文ですね」 勇者「宝箱に収めろとは言われたが、封印するなとは言われてないからな」 リリア 「そうですね。誰でも開けられて取られないようにした方が良いでしょう」 ナタリー「さあ、竜王の所に戻りましょうか」 竜王「おお、ご苦労だった。報酬の約束手形を渡そう。ギルド銀行で換金するがよい。魔 よけの鈴はくれてやる」 勇者「サンキューな(*^^)v」 竜王「では、サラバだ!」 ナレ「気が付くと、一行は魔王城の外に立っていた」 ナタリー「帰りましょう」 ナレ「リマルダールと魔の島に架る虹の橋を渡り終えたときだった」 リリア 「あ!橋が崩れました」 コンラト「危なかったですね」 勇者「おや?何か落ちているぞ」 ナレ「勇者が拾い上げたのは、涙滴状の虹色の塊だった」 リリア 「なんでしょうね?」 ナタリー「ギルドで鑑定してもらいましょう」 ギルト「お疲れさまでした。100年来の依頼がやっと終了できました。約束手形を現金化し ますか?」 勇者「ああ、頼むよ。ただの紙じゃ何も買えねえからな」 ギルト「大金ですので、一応ギルド銀行に入金しておきます。ギルド証を呈示すれば、いつ でも引き出しできますから」 勇者「そうか、ギルド証がキャッシュカードにもなるのか。便利になったもんだ」 ナタリー「あんたんとこの家宝を差し出して、依頼を達成できたんだから、あんたが九割貰っ て残りをうちらが山分けするよ」 コンラト「そうですね。私としても33,000Gあれば十分ですよ」 リリア 「わたしも異議ありませんわ」 勇者「それでいいのか?」 ナタリー「それでいいのよ。貰っときなさい」 勇者「わかった。ところで、鑑定してもらいたいものがあるのだが」 ギルト「どのようなものでしょうか?」 勇者「これだよ(とギルドに差し出す)」 ギルト「こ、これは!【にじのしずく】じゃないですか、これをどこで?」 ナタリー「魔王城に架っていた橋が壊れまして、その袂(たもと)に落ちていました」 ギルト「そうでしたか……橋が壊れたので、元の形に戻ったのでしょう」 勇者「それって、形状記憶合金なのか?」 ギルト「実は、これを探している方がいます」 リリア 「依頼があるのですか?」 ギルト「はい。リマルダール南の島にある、聖なる祠の神官の依頼です」 勇者「なんだよ。またあの爺さんに会いに行くのか?」 リリア 「神官さまに失礼ですよ」 ナタリー「まあいいわ。それ引き受けます」 ナレ「というわけで、以前通った順路に従って聖なる祠へとやってきた」 神官「よくぞこれを手に入れたましたな」 コンラト「じつは、是是然然(これこれしかじか)……」 神官「なるほど、そういうものでしたか。この【にじのしずく】は、この祠の神官に代々 伝わるものでしてね。歴史は繰り返す、その時のために用意してあるのです」 リリア 「歴史は繰り返す……ですか。いずれまた大きな災禍が降りかかり、それを解決せん と勇者が現れる……ですね」 ナタリー「それは100年後のことですか?」 神官「それは分かりませんが……」 ナレ「聖なる祠への届け物依頼が終了して、再びナダトームに戻って来た」 ギルト「お疲れさまでした。これからどうしますか?」 勇者「そうだなあ……。未来の勇者のための下準備はすべて終わったし……そろそろ、国 王の依頼を何とかしたいと思っているのだが……」 ギルト「姫さま救出ですね。竜王の依頼以上に難しいでしょうね」 勇者「その通りだよ」 ギルト「それでは、無事に依頼を達成できることを祈ります」 ナレ「ギルドを出てくる一行」 リリア 「姫さまの救出といっても、ナクロゴンドに行く方法がありませんよね?」 勇者「大魔王の住むナクロゴンドは、俺のひいばばが討伐に向かった場所だ。だから俺の 潜在意識の中にあるんじゃないかと思うんだ。ひいばばと手を繋いだ時、流れ込んできた 意識の中に、それはあるんじゃないかと思うんだ」 コンラト「なるほど……その潜在意識を読み取って瞬間移動できる能力があれば……」 ナタリー「最高導師クアール様なら、それができるんじゃないかな」 リリア 「大聖堂からフェリス王国まで、私たちを瞬間移動してくださいましたわ」 勇者「また、野となり山となりを這いずり回って大聖堂まで行くのかよ」 コンラト「フェリス王国に戻っているかも知れませんよ」 ナタリー「そうね。一旦フェリス王国に行ってみましょう。大聖堂以外の場所にも寄ってるか も知れないから、確認の必要ありよ」 勇者「しようがねえ、フェリス王国だ」 ナレ「そんなわけで、久しぶりのフェリス王国へと向かう一行だった」
     
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