冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・25

メニューへ ナレ「慌ててテパの村から脱出する一行」 勇者「これからだが、王子のメモ書きはどうなっているか?」 王子「そうですね。テパの村で得た情報として、満月の塔というものがあります」 王女「その満月の塔って、ほら丁度真南に見えるあの塔じゃないかしら」 王子「川を舟で渡っていけますね」 勇者「そのようだな。あれ?最初にここに来たときは、堰があって通れなかったか?」 王子「それは、ほら。水門開けたからでしょ、たぶん」 勇者「なるほど、たまには悪戯するのもいいもんだな」 王女「なによ、たまたま偶然が引き起こしたのでしょ」 勇者「と、とにかく。満月の塔、攻略だ!」 ナレ「ちなみにFC版などでは、満月の塔へは一旦大海へ出てから、テパに来る河口の南 にある別の河口を遡上しなければなりませんでした」 勇者「そうか……。スマホ版は、難解度を下げたというわけか」 王女「なにを言っているの?」 勇者「あ、いや。何でもないよ、独り言だ。ほら、満月の塔に着いたぞ。ってか、またも や隠し通路だらけかよ」 王子「マッピング開始します」 勇者「どうせ、重要アイテムに到着するには、上へ上へと昇って、今度は下へ下へと降る んだろうぜ。いつものことだけど……」 ナレ「ベギラマを使うじごくのつかい、MPを吸収するパペットマンなどに苦闘しながら も、ついに『つきのかけら』を手に入れたのだった」 勇者「おい、こら!満月の塔の攻略を、たった一文だけで終わらせるなよ」 ナレ「いいじゃないですか。冒険の旅はまだまだこれからなんですから。端折るときは端 折らないと、飽きられますよ。一応宝箱を守っていた老人の話を聞いて終わりにしましょ う」 老人「月みちてかけ、潮みちてひく。すべては、さだめじゃて……。ここは満月の塔。さ あ、その宝箱を開けるがよい。それもさだめじゃて……。」 勇者「なんのこっちゃ」 王子「次の目標地は、テパの村の少年が言っていた『さんごに囲まれた洞窟』ですかね。 そこへ入るには今手に入れた『つきのかけら』が必要とのことです」 勇者「サンゴ礁か……。赤道付近から中緯度にかけて、大洋の西側にある浅瀬に形成され るというからには……(世界地図を見て)たぶんデルコンダルの北西か南西にある、どち らかの島だろうな」 王女「意外に物知りですね」 勇者「なあに、今スマホで検索しただけだ」 王子「なんだ……ってか、いつからスマホなんて持ってたんですか?」 勇者「いいだろう?便利だぞ。とにかく出発しよう」 王子「デルコンダル城からの船出ですね」 ナレ「ルーラでデルコンダル城へ行き舟に乗る一行」 王女「どちらの島から先に行きますか?」 勇者「そうだな、北西の方から先にしよう」 ナレ「世界地図で確認しながら、北西へと舟を進めると」 勇者「ほうらお迎えだぞ!」 ナレ「うみうし2匹とホークマンが現れた」 勇者「異種格闘戦は辛いな。うみうしって奴は、ねむりこうげき、どくこうげき、あまい においのいき、おまけに助けも呼びやがる」 ナレ「などと喚きながらも、ホークマンらを倒した。あくまのしっぽを落とした」 勇者「あくまのしっぽ、ってなんだ?」 王子「あくま、とついているから呪われた品でしょうね」 王女「記念に預り所に寄った時に預けたらいかがでしょうか」 勇者「そうだな。売ってもどうせ二束三文だろうしな」 王女「見えましたわ。たぶん、あの島じゃないかしら」 王子「島……というよりも、祠がそのまま海に浮かんでいるという感じですね」 勇者「よし、行くぞ」 ナレ「舟を降りて、精霊の祠に入る」 勇者「精霊の祠というのか。下への階段があるな」 王子「1、2……、7階。地下7階に降りました」 ナレ「魔物との遭遇もなく降り立った階には、広々とした空間に教会のマークが四角形を 描くように配置されていた」 勇者「どうやら教会マークのまん中に立てば、何か起こりそうだな」 王子「罠ということは?」 勇者「かもしれんが……。まあ、当たって砕けろ!…だよ」 ナレ「5つの紋章が、かがやきはじめた!教会マークに炎が灯り、どこからともなく美し い声が聞こえる……。」 声 「私を呼ぶのは誰です?私は大地の精霊ルビス…。おや?あなたがたはロトの子孫で すね?私にはわかります。はるか昔、私が勇者ロトとかわした約束…。その約束をはたす 時が来たようです。さあ……。私の守りを、あなたがたにさずけましょう。いつか邪悪な まぼろしに、まよいとまどった時は、これを使いなさい。必ずやあなたがたの助けになる でしょう。♪……さあ、お行きなさい。ロトの子孫たちよ。私はいつもあなたがたを見守 っています…。」 ナレ「声とともに炎が消えて、やがて静寂がおとずれた」 王女「何を受け取ったのですか?」 勇者「え?ああ……(道具を確認)ルビスのまもり、というのが増えているな」
     

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