冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・15

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大航海へ ナレ「一同、船に乗り込む」 勇者「さて、船を貰ったはいいが、まずどこへ向かったらよいのやら」 コンラト「海沿いなら、どこにでも行けるようになっただけに、選択肢に困りますね」 リリア 「これまでの情報は、すべて徒歩で行ける場所ですし、その町の人々も船に乗って旅 をしたこともないのでしょう。情報が得られるわけがないのです。これからは、自分の目 で見つけていくしかないようです」 コンラト「とりあえず、西へ船出してはどうでしょうか?」 勇者「そうだな。ポルトガルから西へと言うと、大航海時代ではコロンブスの新大陸発見 だな」 ナタリー「世界地図を見ても、色塗りされていない未踏破の大陸があるわね」 勇者「いざいかん!アメリカ大陸へ!!」 ナレ「船べりに片足を乗せ、左手を腰に当て、右手を斜め上にビシッと差し上げた」 ナタリー「なにかっこつけてるのよ。ばかみたい」 ナレ「などという間にも、船は西へと進む」 リリア 「(指さしながら)ほら、陸地が見えて来ましたよ」 ナタリー「陸沿いに山脈が連なっていて上陸できないわ。北か南へ回り込むしかないわね」 勇者「そうだな……フランス人が最初に入植したセントローレンス川流域を開発して、モ ントリオールが活動拠点となった……。ということで、もっと北の方に何かあるはずだ」 ナレ「進路を北にとり、海の魔物と戦いながらも上陸できそうな地点にたどり着いた」 勇者「おお!?例によって、2Dマップ、トップビューで分かる怪しい場所発見!!」 ナレ「勇者が指し示す場所には、森に囲まれた中に何もない地点があった」 勇者「岬の洞くつへの近道、エルフの隠れ里と同じだ。きっと何かあるぞ!」 ナレ「船を降りて、その怪しげな場所へと向かう」 勇者「おお、ここが入植地モントリオールか?」 リリア 「違いますよ」 ナレ「そこは、開拓地として入植されたばかりのようで、中央に池があり、南に建築途中 の家が1軒あるだけだった」 勇者「なんかみすぼらしい村?だな」 コンラト「南の建物に誰かいますよ」 商人の町 老人「わし、ここに町つくろう思う。町あれば、きっとみんなよろこぶ。商人いないと町 できない。レベル低くてもいい。商人ならもんくない。だれか来ないか……」 リリア 「ですってよ」 勇者「これは……商人紹介クエストと言っていいのかな?」 ナタリー「まあ、そうなんじゃない?」 コンラト「人助けすると、いいこともあるんじゃないでしょうか」 勇者「そうか……船を貰った例もあるからな。ルイーダの酒場に戻って商人を探そう」 ナレ「というわけで、酒場に戻ってきた」 勇者「ともかく、ちゃっちゃっと商人、名前はショニンでいいや。女の子で名簿登録して から……パーティーは四人までだから……おい、ナタリーに一旦パーティーから外れても らおうか」 ナタリー「え、あたしなの?……まあ、いいわ。たまには休憩もいいでしょう」 勇者「だからといって、酒場で男漁りするなよ」 ナタリー「だれがするか!あんたじゃないわ」 勇者「失礼な!これでも俺は、アブノーマルなんだぞ」 ナタリー「それ、意味わからないで言ってるでしょ?」 勇者「どうでもいいじゃんか……で、ショニンを仲間に入れて、さっきの町に戻ってきた ぞお!『いってこい』ってやつだ」 老人「(途中省略)ショニン、ここ置いていく。お願い聞いてほしい」 勇者「ショニン頼む。ここに残ってくれ」 ショニン「いいわよ。もともとそのために私をパーティーに入れたんでしょ」 老人「それ、ほんと?ショニン、旅あきらめる。骨ここに埋めるかも。それでいいか?」 勇者「かまわんぞ」 老人「おお、それありがたい!わし、ショニンとふたり、町づくりはじめる!すぐ!」 ショニン「じゃあ、私はここに残るわね。私が持っていたものは、あなたのふくろにいれてお くから」 老人「お礼にいいこと教える。この大陸のまんなかスーの村ある。井戸のまわり調べろ」 勇者「ほう……。なんかいいものがあるのかな」 コンラト「期待しましょう」 リリア 「スーの村……。次の行き場所が決まりましたね」 ショニン「今まで、ほんとに楽しかったわ。ありがとう、勇者。たまにでいいから、ここに遊 びに来てよね」 勇者「おうよ。また来るぜ」 ナレ「と、町を出たはよいが……」 リリア 「次はスーに向かいますか?」 勇者「その前に、まずはナタリーを迎えに行かなくてはな」 ナレ「アリアハンに戻って、酒場でナタリーと再会する」 ナタリー「早かったわね。用事は済んだの?」 勇者「まあな。これからも何度となく、あの町を訪問することになりそうだ」 ナタリー「それじゃ、行きましょうか」 ナレ「アメリカ大陸に戻ってきた」 勇者「ふと、思ったのだが……北アメリカの中央部のスーの村ってさあ。もしかして北米 原住民インディアンのスー族の居住区じゃないのか?」 コンラト「そうかも知れませんね」 勇者「その北米中央部に行くには、どこから上陸したらいいんだ?」 リリア 「うーん。どうやら川を遡っていくしかないようです」 勇者「川か……ミシシッピー川だな。オジブワ族インディアンの言語で『偉大な川』を意 味する。源流はミネソタ州に端を発しており、合衆国2番目に長い」 ナタリー「おお、よく調べているわね」 勇者「しかしだな。ミシシッピに流れ込む、ミズリー川の方が長さも流域も広いんだよ。 おかしくないか?」 コンラト「そうですね。モンタナ州ロッキー山脈を源流とするミズリー川が支流なんですから ね。どちらかといえば、そちらの方が本流と言えるのでしょうか?」 リリア 「源流の定義というものを考慮しなくちゃですね」 ナタリー「何を悩んでるのよ。アメリカ史は200年たかだか、ミシシッピー川が発見されて源 流も特定されたのが早かったのよ。その後、ミズリー川が調査されて1番と分かったけ ど、一度決めたことは変えられないのよ」 勇者「変えればいいじゃないか」 ナレ「ミシシッピー川の源流がミネソタ州で発見されたのは1832年。一方のミズリー川の あるモンタナ州は、インディアンの住む地域だったために源流調査が出来なかった。特に 1876年に起きた、ネイティブアメリカン連合とJ・A・カスター中佐率いる第七騎兵隊と の戦い(リトルビッグホーンの戦い【グリージーグラス川の戦い】)で敗れるなどした」 勇者「ほんとうか?」 ナレ「インディアン嘘つかない!」 勇者「ローン・レンジャーかよ」 ナタリー「まあ、なんにせよ。ミシシッピー川源流は、白人至上主義もあってミネソタ州とい うことになってるわけね。源流問題をインディアンの地にはさせないということね」
     
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